気分は北島康介
午前の診療が定刻に終了し、昼休みに突入。
昼飯を食べながらTVを見ていると、北島康介のニュースが流れていた。
日本短水路選手権、出場した3種目全て日本新!
またインタビューで言うことが、かっこい~。
「僕の中で完成形はない。記録もどんどん挑戦したい。」
かっこ良過ぎる。
言ってみて~~~~~!
.
(言うのは自由だ。言論の自由が憲法で保障されている筈だ。)
箸を置き、北島康介になりきり、自分で自分にインタビュー。
「北島さん、新記録おめでとうございます。」
「ありがとうございます。僕の中で完成形はないんで、記録もどんどん挑戦して行きたいです。」
何故か、眉を寄せながら低音で応える私。
馬鹿みたいだが、北島康介になった様で、結構気持ちよい。
.
北島康介になりきっていたら、むしょうに平泳ぎがしたくなって来た。
.
昼飯も食べ終わり、時計を見るとまだ、1時40分。
午後の診療開始3時まで、時間はある。
.
この感情は抑えることが出来ない。
そうだ、泳ぎに行こう。
10分ほど体を休め、水着に着替え、大洲プールへ。
.
北島になりきり、ひたすら平泳ぎで600メートルほど泳いだ。
北島康介気分も十分に堪能できた。
時計を見ると2時25分。
.
午後の診療があるので康介気分はこれで終了。
.
急いでロッカールームに行き、着替えていると、患者さんが・・・・・・。
「先生、こんな時間に何してんの?今日は診療お休みだっけ?」
「ありがとうございます。僕の中で完成形はないんで、記録もどんどん挑戦して行きたいです。」と答えたかったが、気でも狂ったかと思われると、おまんまを食っていけなくなるので、まともな返答をして、急いで帰宅した。