ルパンと散歩
以前も書いたが、基本的に私の昼食はフルーツヨーグルト。
食べ終わり、食器を洗い終わると、ポコポコポコっとルパン特有の足音を立てながら、擦り寄って来る。
散歩へ行く時間だと分かっているのだ。
それまでは、かみさんにべったりだが、昼食直後だけ、かみさんの傍を離れ、私に擦り寄って来る。
私はこの土地が大変気に入っている。
ちょっと歩くと、田んぼが広がっていて絶景である。
ルパンも全身で風を感じながら、全身で自然の匂いを嗅ぎながら、全身で自然を満喫しているのが、よ~~く分かる。
そんなルパンを見ていると、私の心も幸せになる。
家の近くの相川神社の前に桜の木が並んでいる。
今は、枝だけだが、あと3ヶ月のしたら、桜満開となり、桜並木となる。
自然の世界は、必ず、朝が来て、昼が来て、夜が来る。
夏が来て、秋が来て、冬が来て、必ず春が来る。
必ず来る。
必ず来る。
なのに・・・・・・・
何故か、この桜の木を見て、妙な気持ちになった。
哀愁とでも言うべき感情だろうか。
私らしくもない感情が芽生えてしまった。