亀田和毅のWBO世界タイトル戦
昨晩の亀田和毅のWBO世界タイトル戦、久しぶりに興奮した。
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昨晩は、午後7時に空手の練習が終わり、急いで、風呂に入り、TVの前にスタンバイ。
亀田和毅の世界戦をず~~と待ち望んでいた。
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和毅は、才能はあると言われながらも、3兄弟では一番苦労している。
メキシコに単身武者修行。
興毅は、プロ12戦目19歳の時に、世界タイトル戦に挑み、世界チャンピョンになったのに対し、和毅はプロ28戦目22歳である。
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また、和毅は、171センチの長身ながら、バンタム級の減量に苦しみ、計量の前日は24時間、何も食べなかったらしい。その前の3日間も、バナナくらいしか口にしなかったため、あまりの空腹で眠れない日々が続いたらしい。
体脂肪は、なんと、3%。
171センチで、体重は53.3キロ。
危険な状態である。
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まさに、現代版 力石徹である。
計量後は、あまりの衰弱ぶりに、ドクターの指示で直ぐに病院に行って点滴をうったと聞いた。
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愛する子供をそこまで追い込んでまで、とらせてあげたいと思う父の気持ち。
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そんな極限状態での世界戦。
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そんな息子を、傍で見る父親の気持ち、察してあまりある。
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さて、試合前のリング上では、チャンピョンより和毅の方が、落ち着いているなと印象を受けた。
しかし、君が代斉唱の時、父、史郎だけが、口を真一文字に結び、3兄弟と並んでいた4人の中で、一番緊張していた。
私も親なので、父、史郎の気持ちは痛いほど分かる。
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試合前の顔を見て、チャンピョン破れたり!と思った。
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3ラウンド終了時、和毅の勝利を確信した。
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ジャブのスピードは凄まじい。
またフェイントも絶妙で、天才である。
見ていて美しい。
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しかし、ジャッジは水もんである。
チャンピョンが終始前に出ていたので、有効打こそ無かったが、前に出ていた分だけ高印象は残ったかも知れない。
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運命のジャッジ。
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手に汗握る瞬間。
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私の心臓もはち切れそうである。
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「NEW」というコールが聞こえた。
新チャンピョン誕生といことだ。
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親子愛。
世間から、どんな事を言われようと、親父を信じ、見事掴み取った世界タイトル。
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亀田史郎、言わずと知れた亀田3兄弟の父親である。
私と同い年の48歳である。
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亀田3兄弟に関しては、賛否両論がある。
父、史郎がいろいろと事件をお越し、亀田家のボクシングも終わったかとの報道をされたこともあった。
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ボクシング指導論に関しても、ピンポン玉を使ったり、丸太を使ったり、父、史郎の創作練習がいろいろと議論を呼んだ時期もあった。
ボクシングの世界チャンピョンは、そんな素人の指導で掴み取ることができる程、甘い世界ではない、一刻も早く、プロのトレーナーに任せるべきだなど、多くのプレスが異論を唱えた。
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しかし、3人の息子は、そんな父の指導方針に一点の疑問を唱える事もなく、父を信じ、一時もブレルことなく、結果的に、3兄弟が、WBA、WBC、WBOの世界チャンピョンに登りつめた。
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和毅の雄叫びは、私の心に響いた。
8歳からボクシングを始めて、14年間の夢が叶った瞬間である。
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まさに、歓喜の雄叫び。
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和毅の雄叫びを見ていたら、私も一緒に、雄叫びをあげていた。
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世界水泳もそうだが、スポーツって人の心を打つよね~~~。