大井川トライアスロン
昨年末に、今年の運動(遊び)の第一目標に、大井川トライアスロン完走を挙げた。
スイム、バイクは未経験であったが、7ヶ月あるから何とかなる、いや何とかすると決め、スタッフや家族には迷惑を掛けたが、何とかこの日を迎えることが出来たことに感謝したい。
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未知の世界へのチャレンジは、暇つぶしに最適であり、ワクワクするものがある。
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さて、昨晩は9時30分にベッドイン。
早過ぎ?である。
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午前1時、3時、5時に目が覚めた。
意外と図太い精神の私は、こんな事は殆ど経験がないのだが、興奮していたのだろう。
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朝食は、炊き立てのどんぶりご飯に生卵をぶっかけて食べる。
私の大好物である。
次は、かみさんが作ってくれた すいとんに、餅を3個入れ胃袋に入れる。
さらに、グレープフルーツ生絞りジュースに牛乳一杯。
いろいろと本を読んだり、ネットで調べた結果、決めた大会当日の定番の食 事である。
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荷物が多いため、かみさんにも全面的に協力してもらい、車2台で大会会場へ向かった。
会場に向かう途中でのかみさんとの会話。
「暑いから塩アメでもコンビニで買った方が良いかな?」と私。
「どうせ、海水飲むんだから大丈夫だよ」 絶妙な返しである。
「そりゃそ~~だ」
ワッハッハー。
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朝は曇りであったが、徐々に快晴に・・・・・・・。
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でも皆同じ条件だ、これはこれで面白くなりそ~~だ!
何の根拠もない強がりを自分自身に言い聞かせるプラス思考の私。
(そんな余裕なんて無くなることを知らないスタート前の私であった。)
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10時30分、スタート30分前、入水開始のアナウンス。
浮いているだけでも体力が消耗しそうなので、私は15分前に入水。
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海の中で犬かきをしながら待つ15分の長い事、長い事。
どんどんフエルが減って行くのが分かる。
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事前の協議説明で、スイムに自信にない方は、スタートダッシュのバトルに巻き込まれて海難事故に遭わないように後方からスタートするように、特に40代以上の方は無理は禁物とアドバイスがあったため、後方にスタンバイした。
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いよいよ人生初のトライアスロンスタート!
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一斉に水飛沫が飛ぶ!
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予想通りの感じ。
手やら足やらが容赦なく、私の体にヒットする。
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スイムが最も苦手な私は、ど~~ぞ、ど~~ぞと道を譲る。
命が一番である。
48歳のおっさん、無理は禁物。
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今朝、かみさんから、「記録はどうでも良いから、生きて帰れ」とエールをもらった。
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こう見えても、一応私は、大学受験を控えた高校生の息子2人を持つ父親である。
かみさんの意見は、ある意味、当然の忠告である。
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さて、一番心配であったスイム1500Mを無事泳ぎきることができ一安心。
手元の時計で36分。
まずまずのタイムである。
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バイクに移行するトランディション。
カメラを構えたかみさんを発見。
「ガンバレ~~!」
かみさんの応援で元気が出てきた。
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全てが初体験。
勝手が分からないまま、スエットスーツを脱ぎ、所定のビニール袋に入れ、サングラス、ヘルメット、バイク用シューズを身に着ける。
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次はバイクセッション。
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陸に上がってからが勝負である。
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しかし、滅茶苦茶暑い。
自転車にボトルを3本セットしているが、あまりの暑さに、消耗が予想以上に激しい。
カチカチに凍らせていたのだが、既にお湯になっていた。
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コースは、リバティー内を3周回、途中でOKADAMANの方が応援してくれ、元気が出た。
OKADAMANのチームウェアを着用した仲間とすれ違う度に、声を掛け合い、エネルギーに変え前へ前へと進む。
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目標の平均時速は30キロ。
GARMINで、時速、ケイデンス(回転数)、脈拍を見ながら、ひたすらペダルを漕ぐ。
登りは強い向かい風で、スピードが出ず、時速は27キロ程度。
しかし下りは追い風で、33キロ程度出るので、行って来いで平均時速は約30キロをキープ。
夢の3時間切りも現実味を帯びて来た。
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漸く、バイクも終了。
そこで、見覚えのある声援が聞こえた。
戸塚夫妻と真野先生の声であった。
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こんなに暑い中、応援に来てくれてありがとうございます。
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後は、最も得意種目のランである。
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朝、かみさんに、「スイムはほぼビリだからね、でもバイクでちょっと抜かして、最後のランでごぼう抜きするから!」と威勢の良いことを言ったが、足の筋肉が言う事を聞かない。
予想以上のミネラルの消耗と、筋肉疲労が重なっていたのだろう、足が上がらないのだ。
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2.5キロ毎に、給水とホースでの放水、さらに大きなポリバケツが用意してあり、水かけが出来る様になっている。
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全身ずぶ濡れになるくらいに水かけをするが、ほんの3分程度でカラカラに蒸発してしまい、直ぐに次の給水所が待ち遠しくなる。
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私のランの開始が午後1時。
危険なくらいな暑さである。
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距離はたかが10キロ。
普段なら、鼻歌交じりで走れる距離である。
当然給水なんて全く必要がない距離である。
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しかし、今回の10キロは同じ10キロでも、ちょっと、いやだいぶ違う10キロである。
普段なら、たまに時計を見ると、見る度に1~2キロ進んでいるが、今回はいつもと同じ感覚で時計を見ると300メートルほどしか進んでいない。
途中のエイドステーションでは、梅干を何個も補給し、身の保全を試みる。
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最後は完全に顎が上がってしまった。
最後は時間と言うより、自分との闘いである。
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何とか無事ゴール!
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手元の時計で2時間52分。
夢の3時間切りが出来、大満足。
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いつもなら、ゴールして直ぐに、イェ~~~~イとハイタッチする余力が残っているが、今回はゴール後、しばらく大の字になってしまい、5分遅れのイェ~~~イとなった。
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ゴール後、いつもチャレンジスイム、OKADAMANの練習でお世話になっている仲間と写真撮影。
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ゴール後はみんな、達成感で良い顔してました。
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帰宅後、午後7時より、西焼津駅近くの金太郎で3時間飲み放題の打ち上げがあった。
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楽しくも厳しい貴重な体験、時間を共有した仲間との懇親会、そして1週間ぶりのアルコール。
五臓六腑に浸みわたるビール。
昼間とは一転、極楽の時間となった。
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苦しめば苦しんだ分だけ達成感を味わうことができ、楽しみも大きい。
アルコールもまた、我慢すれば我慢した分だけ、その格別の味を堪能できる。
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実に単純で分かり易い公式である。
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この単純な公式を一度体感すると、癖になる。
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体の為には、ジョギング程度の軽い運動が一番良いのだろう。
トライアスロンなんぞ、体には良くない行為と分かっていながら止められない。
一種の中毒症状である。