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2013年5月17日 (金)

勉強会 ダブルヘッター

今日は、第三金曜日。

院内勉強会の日である。

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本日は、予防専属歯科衛生士の田島紅美さんが「歯科からアプローチする食育」という演題で発表をしてくれた。

1カ月以上前からスライド作りを始め、昨晩10時にOKが出た。

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寝不足でお疲れにも関わらず、明るく、元気一杯の発表をしてくれた。

食育と言っても、非常に奥が深く、歯科とも深く関係しているのだ。

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我々は、患者さんのお口の健康の実現、つまり、虫歯を無くし、歯周病を無くし、病的な口腔内から健康な口腔内に環境整備することに日々努力している。

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しかし、健康的な口腔環境は道具に過ぎずゴールではない。

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大工さんに当てはめると、どんなに素晴らしいカンナなどの道具を持っていても、それを使わなければ意味がない。もし使ったとしても、使い方が間違っていれば意味がない。

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その使い方の指導が、食育指導と言えるのではないだろうか。

食育と一言で言っても、本当に奥が深く、勉強になるとともに、まだまだ勉強すべきことが沢山あるなと、勉強不足であることが実感できた。

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恒例の演者である田島さんの好きな言葉は

「人生に迷ったときは、難しい方、困難な方をとれ。

これが基本だ。

その方が同じ時間を過ごしても得られる物が多い。

失った時間は帰ってこない、みんなそれぞれ、タイムリミットがあるんだ。

なるべく早く多くの知識と経験を手に入れた方が人生鮮やかに彩る。

選択幅は常に難しく、苦しい方だ。」P1000153

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実に良い言葉だ。

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勉強会後は、副院長からのサプライズ。

今日は、田島さんの誕生日。

食育に関連したお菓子のプレゼントである。

今晩は、ゆっくり休んで下さい。

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勉強会後はみんなで恒例の弁当タイム。P1000159

さて、今日は、W勉強会である。

午後の診療後の7時20分から、症例検討会が開催された。

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今日の演者は、予防専属歯科衛生士の森 智美さん。

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演題は、「胃がん既往患者へのサポート」

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胃を摘出すると、一度に多くの食事が摂取できないので、摂食回数は少なくても8回に及ぶという。摂食回数が多いほど、虫歯や歯周病に罹患するリスクは高まるが、生きるために摂食回数を減らす訳にはいかない。

我々が考える日常が、ある人にとっては非日常であったり

我々が考える非日常が、ある人にとっては日常であったり・・・・・・

様々である。

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それぞれの患者さんの生活環境にあった指導、サポートを考えていかなければならない。

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主任衛生士らしく、長い経過を追った、非常に味のある症例発表であった。

私も、改めて、有病者へのサポートを考えさせられた。

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さて、かみさんは静岡に行く用事があるため、ルパンをヨロシクと頼まれた。

という訳で、ルパンと症例検討会に参加。

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全く興味を示さないが、時々、な・る・ほ・ど、良い事言うな~と振り向きざまにスライドを見るルパン。

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最後は疲れたのか、私の膝の上でグッタリ。

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今日は、昼・夜とダブルヘッターであり、演者は大変であったと思うが、この苦労は、きっと何倍にもなって、患者さんに還元されるだろう。

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そう思えば、苦労も苦にならないのはないだろうか。

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迷ったときは、難しい方、困難な方をとるのが基本なんだよね、田島さん!