トーロン(灯籠)
こんばんは、院長の丸山誠二です。
夜の7時、大井川の吉永海岸に トーロン(灯籠) を見にいった。
大井川町の海岸は、童謡「月の沙漠」の原風景という説があり、町ではかつての美しい景観と賑わいのある海岸線の復活を目指すため「月の沙漠構想プロジェクト」を発足し、平成13年、約50年振りに伝統行事「大井川トーロン」を復活させたようだ。
この「トーロン」は、大井川や海岸での水難犠牲者を供養するため、享保年間に始まったといわれている。
「トーロン」は、長さ8mほどの杉の丸太の先に竹製のカゴ(口径約1m、長さ約5m)を取り付け浜に立て、藁や松の枝を入れたかごに向けて、四方八方から松明(たいまつ)を投げ入れて燃やす旧盆の行事で、送り火の意味合いを持っているようだ。夜の海岸に燃え盛る炎という、なかなか幻想的な光景を見ることができた。