何はともあれ、お疲れさん!
別々の収容所(世に言う予備校)で過ごし始め1年が経過した昨晩、二人の息子に電話を掛けた。
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威勢の良かった昨年とは違うトーンの声であった。
1年の収容所生活で世の中の厳しさを肌で感じ、少しだけ大人になったのだろう。
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その証拠に、昨年の受験は一校のみだったが、今年は、二人とも6つの受験をした。
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その6つ目の受験が終わったため、電話をしてみた。
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「疲れた。も~~受験勉強は、い~~!も~~十分!」
疲れた声の中に、すがすがしさを感じた。
初めて、息子の心からの叫びを聞いた気がする。
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短かったが、その後の息子との会話でも、昨年とは一味違う発言をする成長した息子に、胸が熱くなった。
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人事を尽くして天命を待つ。
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行く先は、神に委ねるしかない。
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二十数年前、歯科医師国家試験が終わった時、これで私の今人生での試験は全て終了!
漸く、試験地獄から脱出できる。
何とも言えない解放感に浸った当時の感覚が蘇った。
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何はともあれ、お疲れさん!