« 第65回富士宮駅伝競走大会 | メイン | リーダーミーティング »

2015年2月 9日 (月)

治療用チェア(歯科ユニット)の給水管の汚染対策

昨晩は爆睡した。

朝起きると、珍しく激しい筋肉痛が・・・・・・・・・・。

いつもは、2日~3日後に襲ってくるのだが、今回は翌朝に来た。

若いってことか?

それだけ、ムキになり過ぎてしまったのだろうか?

これは、筋肉をほぐさないと。

筋肉ほぐしには、アクティブレストと言って、軽いジョグをして血流を良くした方が良いと聞いているので、昼休みに40分程の軽いジョグに出掛けた。

___5

風が、めっちゃ強かった。

___4

私は、雲が好きで、雲を見ながら走ると気持ちが落ち着く。

雲は、よく見ると一つ一つ形が違い、実に綺麗で、アーティスティックである。

雲は、自然界が想像したアートだ。

空は、自然界の美術館だ。

___3 

さて、時には真面目な話。

歯科で使われる治療用チェア(歯科ユニット)の給水管の汚染は、1960年代から報告され、問題視されてきた。さらに、1990年代には、歯科ユニットの給水管内に形成される『バイオフィルムによる汚染』が注目されるようになり、治療環境の衛生管理に厳しい米国においては、既に1990年代に、歯科治療に用いる水に含まれる『従属栄養細菌数』について、以下のように基準を定めている。

  • ADA(米国歯科医師会): 200 CFU/ml 以下
  • CDC(米国疾病管理センター): 500 CFU/ml 以下

 衛生的な治療環境整備の遅れている日本では、平成19年にようやく、「水質管理目標設定項目」に従属栄養細菌が追加されることとなったが、その目標値は、「1mlの検水で形成される集落数が2,000 CFU以下(暫定)」と緩い基準設定という現状である。

しかし、この緩い基準値もあくまで目標値であり、現実には、多くの治療ユニットから1mlあたり数千から数十万の細菌が検出されている現状があり、法的な整備とともに、それを実現できる設備等の環境整備が望まれている。


バイオフィルムによる汚染がなぜ歯科ユニットの給水管内で起こるのか、考えられる原因としましては、夜間、歯科ユニットの給水系チューブ内の残留塩素が減少してしまうため、水道水が本来有している殺菌能力がなくなり、細菌が急激に増殖してバイオフィルムを形成すると考えられている様だ。

そのため、実態調査では、朝一番の治療時の水が最も細菌数が多く、時間が経過するに従い細菌数が減少することが分かっている。


こういった現状に対し、残留塩素濃度を補正しデンタルユニットの給水管内の除菌能力を維持する機器(装置)が必須であると考えている。

現在、丸山歯科医院ではエピオスを導入しているため、朝一番であっても、厳しい米国基準の200 CFU/ml 以下というより、30CFU/ml 以下という検出可能値を下回っている。

しかし、増築計画の中で、より良い機器があるのではないかと、歯科メーカーさんなど関係者に聞いた所、ポセイドンという商品を紹介頂いた。

そこで、今日は診療後の午後7時から8時30分まで、1時間30分のお時間を頂き、社長自らのプレゼンテーションを聞かせて頂いた。

通常は営業担当が行うそうだが、丁度、全員仕事が入っており、私しか居なかったとのことだった。

実に丁寧に、エビデンスを中心に説明頂いた。

京都大学を始め、多くの大学病院でも導入されており、全国の拘りを持って診療にあたっている著名な先生の歯科医院でも導入されている実績をみても、信頼性は高いと感じた。

患者さん自身が評価できる高度な技術の提供は勿論大事であるが、患者さんには見えない部分である安心、安全な医療の提供は、更に大事であると考えている。

その点で、このポセイドンは大変魅力的に映った。

増築部分も含め、この機器への入れ替えを検討中である。

P1060090

P1060091