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2015年1月 1日 (木)

寒稽古

元旦と言えば初日の出、そして寒稽古。

朝5時50分、焼津市役所大井川分所前に集合。

子供達から「押忍!」の挨拶が、早朝の大井川分所前に飛び交う。

「順番が違うだろ!」

指導員の怒号も飛び交う。

空手道は武道である。

挨拶の順番も厳しく決められている。

まずは檪村惠之助師範、そして私(師範代)、浅井指導員、渡邊指導員、塚本指導員、川野指導員・・・・・。

礼は大事である。

子供達の将来に、きっと役立つだろうと確信している。

さて、師範の新年の挨拶のあと、吉永海岸まで約3キロを歩いて行くのが恒例である。

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子供は風の子、遠足気分で楽しそうである。

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今朝も寒かった。

整列して日の出まで、ひたすら待つ。

ブルブル震えて、寒そうにする生徒に

「こら~~!これくらいで寒そうにするな~!背筋を伸ばして、堂々と前を向いてとけ!寒いと思うから寒いんだ。」

檄を飛ばす。

流石は師範、後ろから拝見していたが、ピクリとも動かなかった。

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6時51分水平線から、綺麗な初日の出。

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「合掌~~~!」

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合掌して今年の抱負を強く念じる。

足の感覚は「寒い」から「痛い」に変わり、最後は完全に「麻痺」に変わる。

毎年の事だが、低学年の子で泣く子も出てくる。

足の痛いから麻痺する非日常な感覚が、涙腺を緩めてしまうのだろう。

流石に、良く冷えた石の上で、麻痺した感覚での寒稽古は危険なので、靴を履くことを許可。

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準備体操のあと、基本稽古。

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形稽古。

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約束組手稽古。

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全ての寒稽古が終了し、師範のお言葉の後、準備をしてくれた父兄の皆様にお礼の挨拶。

苦行と思うか、楽しいと思うかは、己が決めることである。

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一年の計は元旦にあり。

子供達には、良い一年のスタートがきれたのではないだろうか。

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最後は、指導員で記念撮影。

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「こら~~、寒そうにするな~!」

という檄は、自分の心に負けそうになった私自身への檄。

寒稽古終了時の私の頭の中は、家に帰って湯船に浸かることで一杯。

子供の前では偉そうに檄を飛ばしている私も、同じ人間、感じることも同じである。

立場が違うだけで、おんなじである。

いくら経験を積んでも、寒いものは寒い!