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2014年12月16日 (火)

ショッキングなニュース

毎朝、ルパンの散歩の時に、スマホでメールチェックをし、Face bookを見るのが私のお決まりである。

さて、今朝もFace bookを見ていると、Tインストラクターのティップネス退社の文字が・・・・・・・。

「エッ、マジ!」歩きながら、思わず声を出して二度見、三度見してしまった。

T氏は、私が、現在、ティップネスで唯一通っている教室(チャレンジスイム1500)のインストラクターである。

チャレンジスイム1500は新インストラクターの下、継続されるのだが、非常にショッキングであった。

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2年前、100Mほどしか泳げなかった私は、トライアスロンに参加したくて、Tインストラクターの門をたたいた。

いきなりチャレンジスイム1500は無理だと判断し、個人レッスンをお願いした。

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「丸山さんですか。」

「はい。」

「Tと申します。今日は宜しくお願いします。何をしましょうか?」

「恥ずかしながら、100Mくらいしか泳げないんですが、大井川のトライアスロンに出たいので、海で1500M泳げるようになりたいんです。こんなおじさんでも行けますか?」

「大丈夫です。もっとご年配の方で、最初は全く泳げなかった方も、皆さん泳げるようになっていますから、全く心配ないですよ。」

「そ~~ですか。では、宜しくお願いします。」

「トライアスロンということはクロールですね。」

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こんな会話が、Tインストラクターとのファーストコンタクトであった。

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Tインストラクターの言葉通り、約半年で1500Mを泳ぐことができるようになった。

Tインストラクターの魅力は、何と言っても肝の据わった所、ちょっとニュアンスが違う・・・・・、異次元領域の人間と言った方がピッタリくるだろうか。

私は、かみさんには「大物」と表現している。

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(エピソード1)

竜洋海浜公園で行われたトライアスロン大会。

トライアスロンは、スイムーバイクーランの順で行う競技である。

Tインストラクターはミドル(スイム2km バイク 70km ラン20km)にエントリー。

私はリレータイプ (スイム1km バイク37km ラン10km) のバイクにエントリー。

ミドルの方が距離が長いので、スタート時間も早い。

その為、大会説明を兼ねた開会式には、ミドル参加者はウェットスーツを着て直ぐにスタートできる準備をして参加するようアナウンスが入った。

当然、参加者は、ウェットスーツを着用し、皆一様に緊張した面持ちでるがあるが・・・・・・・・・・・、Tインストラクターだけは違った。

ジャージにTシャツで、余裕の器具を使ったストレッチをしながらの開会式参加。

見ているこっちが冷や冷やしてしまう。

さて、開会式が終わり、ミドルのスイムの入水チェックが始まった。

もう結構な選手が水に浸かってスタートのスタンバイをしている中、

漸くT氏は、ウェットスーツを着出した。

近くに居た私は、思わず、時計を二度見してしまった程だ。

まだまだスタートが後の私でさえ、既にバイクスーツを着用し準備はOKだからだ・・・・。

だいじょう~~ぶか・・・・・。

「あと1分でゲートを閉めます。」

のアナウンスを聞いた時、T氏は立ち上がり、小走りにスタートゲートに向かって行った。

見ている方がドキドキしてしまった。

大物だ。

(エピソード2)

チャレンジスイムでのメニュー説明の際

「・・・・・・・・・・・・・・、そして最後は、25M1本目前半12.5Mノーブレス(息継ぎなし)、2本目後半12.5Mノーブレス、3本目25Mノーブレス。」

「え~~~~~」

「大丈夫です。徐々に肺が慣れて来ますから。人間、慣れるもんです。」

と、真っ白い歯を見せ屈託の無い笑顔で答えるT氏。

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当たり前だが、実際には、慣れるどころか徐々に苦しさが増してくる

のは言うまでもない。

笑顔の悪気のない無茶振りがT氏のたまあrない魅力である。

肺は慣れないが、その無茶振りに慣れた様だ。

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いずれにしても寂しい限りである。

今日のチャレンジスイムの後、最後の個人レッスンをお願いした。

感性で教えてくれる所があり、最初は理解に苦しんだが、今は非常に良く分かるようになった。

個人差があり、人それぞれの泳ぎ方があるので、こんな感じという教え方が正解なのだろう。

空手の指導講習会でも、「子供の前で理屈は通用しない、指導者が実際にやって見せる、これが一番だ。」と教えられている。

「丸山さんのはこんな感じ、私のはこんな感じです。こ~~、こ~~~こ~~~です。」

なんで、一掻きで、こんなに進むのに、私は全く進まないのだろうか????

「丸山さん、今泳いでみて、どんな感じでしたか?」

「丸山さん、どこが、い~~感じでしたか?」

「もっと、す~~~~~、す~~~~~って感じで・・・」

「もっと力抜いて、ふわっ~~、ふわっ~~とした感じでやってみましょうか・・・・・」

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感性と感性のぶつかり合いだ。

私も自分の持ちうる全ての感性を研ぎ澄ませ、す~~~~~、す~~~~、ふわっ~~、ふわっ~~~~とインストラクターになりきりやって見ると、何となくい~~感じになってきた。

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しかし、今日も、目から何個も鱗が落ちた。

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指導者としても人間としても魅力を感じる方でした。

長嶋茂雄巨人終身名誉監督が、アンチ巨人の方からも愛される、その理由が分かるような気がした。

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Tインストラクター、長い間、ご指導ありがとうございました。

(文中に失言がありましたら、ご容赦下さい。)