新しい心拍トレーニング
現在10台の診療台とコンサルルームのパソコン、そして親機の12台のパソコンがLANを組み、レントゲンや口腔内写真などを映し出し診療に当たっている。
そのパソコン、かれこれ10年使用し、時々調子が悪くなって来た。
メーカーに問い合わせた所、診療後に担当者が名古屋営業より来てくれると言う。
診療室のパソコンを見て回り、診断してくれた。
一通り見て、担当者の口が静かに開いた。
「パソコン12台と新しいソフトが買い替えの時期です。」
「え~~、マジっすか?」
「今の状態では、いつフリーズしてもおかしくない一杯一杯の状態です。診療に支障が出る前に買い替えた方が良いと思います。」
「・・・・・・・・・・・・、診療に支障が出るのは困りますから・・・・・・・・・・、では見積もりをお願いします。」
担当者がおもむろにバッグからパンフレットを取り出し、最新ソフトの説明をし始めた。
今、使用しているのは10年も前のバージョンなので、最新バージョンは機能は確かに格段に凄い。
ここまで来ると、担当者は実に饒舌である。
しかし、喜ぶべき凄い機能を聞く度に、私の心拍数は高まる。
機能と値段は比例するだろうという勝手な思い込みがあるからだ。
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私は我慢できず、口を開けた。
「わ・わかりました。凄いですね~。・・・・で、お値段は、いかほででしょうか?」
「先生の所は台数が多いですし、1台毎にインストール代金が発生しますので、それなりになってしまうかと・・・・・・。でも、診療に支障が出る前にした方が良いと思います。」
「・・・・・・・・・・・・・・、で、で、で、いかほどでしょうか?」
「早急に会社に戻り、見積もりをお作りします。」
「だいたい、おいくらくらいでしょうか?」
「定価ベースで、パソコン1台〇△円、インストール代金1台〇△円、親機が〇△円、それに対応するスキャナー1台〇△円、停電時の電源が・・・・・・・・・・・・・・・」
お~~い、一式全部じゃん!
チャレンジスイムで息継ぎ制限をして追い込んでいる時くらいの心拍数になったかも知れない。
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こういう話は実に心臓に悪い。
救心と水、持って来て!
そう言いたくなった。
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ま~~、でも、仕方あるまい。
ここは、男らしく観念して、見積もりを待とう。
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しかい、聞くだけで良い心拍トレーニングになった。
こういうトレーニング方法もあるのだ。
新発見。