かみさん、夢を語る
ほぼ毎朝、起きて直ぐに、かみさんは、私に夢を語る。
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夢と言っても、将来の夢ではない。
昨晩、見た夢である。
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「ね~~ね~~、私の見た夢の話、聞きたくない?」
朝一番最初のかみさんの発する言葉である。
本当に、ほぼ毎日である。
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私も大人である。
本音と建て前の分別は出来ているつもりである。
「聞きたい、どんな夢?」
低いテンションで答える正直な私。
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夢はみんな見るらしい、犬も見ると聞いたが、私は、ほとんど夢の記憶はない。
見ているが起きた時には忘れているのだろう。
それに比べ、毎日見た夢を覚えているかみさんは凄いと思う。
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さて、今朝のかみさんは、「全力疾走で、走る夢」を語ってくれた。
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という訳で、夕食後、かみさんが
「全力で走りたい。」と言い出した。
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最近は、全く運動をしないかみさん。
大丈夫か?
いきなり、ランニングできる服装に着替え、運動靴を履くかみさん。
一番びっくりしているのは、本人でもなく、私でもない、ルパンである。
ルパンが、ソワソワし始めた。
ただ事ではない空気を感じた時に、ルパンがとる行動である。
「いきなり走ると、膝を痛めるから、まずはアップしよう。ゆっくりと・・・・・・・・」
と私が親切心から、かみさんに説明している途中にもかかわらず、いきなり、走り出すかみさん。
夢の再現である。
夢では、アップなんてしなかったんだろう。
走る!休む。走る!を繰り返す。
何が起こったのか、理解が出来ず、キョトンとするルパン。
後で、膝が痛いなんて言っても知らんぞ・・・・・・・・・・・・・・・。