一年半ぶりの完全休養
昨年は年初に、毎日運動をすることを目標のひとつに掲げた。
トライアスロンに参加することを決めたものの、意志の弱い私なので、飲み会じゃ何じゃかんじゃという時期になると、ズルズルと運動から遠ざかってしまう自分が予想できたからだ。
毎日、絶対に運動すると決めれば、答えは簡単である。
一日は24時間ある。
朝もあれば、昼休みもある。
診療後に飲み会があれば、朝か昼に・・・・簡単な公式である。
という訳で、ここ1年半は、毎日欠かさず運動を続けて来た。
しかし、昨日より、体調があまり芳しくない。
体がだるいのだ。
日曜日の空手の審判を頑張り過ぎたのか、体中が筋肉痛である。
今朝も、5時30分に目覚ましをかけ、6時から1時間のジョグに出掛ける予定であったが、どうも気持ちが前に行かない。
「練習、栄養、休養」この3要素のバランスが大事であると、チャレンジスイムのインストラクターである戸田さんの言葉が頭に浮かんだ。
どんなにだるくても、決めた事はやれよ!という自分と、無理は禁物、若くないんだから、休養も大切だ!という自分との葛藤の末、ルパンとの30分の散歩に切り替えた。
昼になると、大分、体力が回復してきたので、走ろうか迷ったが、夜があるからもう少し休養しようと決めた。
診療後、新人衛生士の試験と、杉山さんの院内勉強会チェックが終了したのが午後10時。
体力は、ほぼ回復していた。
今朝と違って、気力も充実してきた。
折角、1年半以上連続で続けてきたので、よっぽど走ろうかと思ったが、敢えて完全休養日とすることに決めた。
いつまでも若くはない。
休んだからと言って、トライアスロンの神様を馬鹿にしている訳ではない。
馬鹿にしていないからこそ、敢えて休養をとったのだ。
話は変わるが、私と同い年の山本昌(中日ドラゴンズの投手)がこんなことを言っていた。
私はプロ野球選手になる前からずっと続けてきたことがある。それはグラウンドにツバを吐かない。グラウンドにゴミがあれば拾う。道具を大切にする。ピンチの時には野球の神様に向かって「今まで僕は野球をバカにしたことは一度もありません。だから少しだけで良いので僕に力を与えてください」と。
野球の神様は努力した人を決して裏切らないと言う。
そして42歳の時、史上最年長で200勝達成。
その偉業を成し遂げた翌日、スポーツ新聞を通じて全国の野球少年たちに以下のメッセージを贈っていた。
「僕のような決して特別ではない野球少年たちに言葉を贈ります。中学で終わる人、高校でやめる人、色々あると思いますが野球をやっている間は精一杯やって欲しいんです。どのレベルまで上がるかは関係なく自分が満足してやり終えて欲しい。野球をバカにしたり野球にウソをつかないで欲しい。たった1回の野球人生だからこそ幸せをつかめた男からのお願いです」
私の心に響く言葉であった。