ことの始まりはハワイのとある酒場での与太話。
当時からオアフ島で開催されていたホノルルマラソン(フルマラソン)とセンチュリーライド(自転車)、そしてオープンウォータースイム(海での水泳)、この中で一番偉大なアスリートはどの大会のフィニッシャーか?
男たちの熱狂的な議論は、
「じゃ~、3ついっぺんにやってみよ~~じゃないか」という結論に達した。
こうして1978年に実現したのが第1回アイアンマン・ハワイ。
これが鉄人レースの始まりだそうだ。
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男によくある議論である。
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小学生の頃を思い出すと、
「ウルトラマンとウルトラセブン、どっちが強いかな~?」
「ウルトラマンとマジンガーZ、どっちが強いと思う?」
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中学生になると、
「ブルース・リーとジャッキー・チェーン、どっちが強い?」
「アントニオ猪木とジャイアント馬場はどっちが強い?」
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男がついつい熱狂的になってしまう、
”どっちが強い?”
”どっちが凄い?”
議論である。
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トライアスロンには、ショートディスタンス、ミドルディスタンス、ロングディスタンスがあり、
ロングディスタンスだけをアイアンマンレース(鉄人レース)と呼んでいるので、ロングディスタンスを完走したアスリートに ”アイアンマン(鉄人)” の称号が与えられる。
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”鉄人”
い~~響きの言葉である。
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男として憧れる称号である。
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もう少し、若かったら・・・・・・・・・・。
今年の6月で49歳の私。
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でも不可能な年齢では無いかも知れないが、鉄人になるには、失うものはかなり大きそうだ。
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そんなことを真剣に考えながら、祝日特別イベント「チャレンジスイム2000」に参加した。
通常火曜日は1500Mであるが、今日は2000Mである。
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この後、参加者の多くは、続けてトップライド(自転車)のセッションに参加していたが、私は、かみさんと交代でルパンと留守番の役目があったので、後ろ髪を引かれながら、ティップネスを去った。
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夕方からは、かみさんと交代で、私は空手スポーツ少年団の指導に行った。
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帰宅すると、何と小雨になっていた。
これは、走れる!
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急いで、着替えて、6分回しの1キロ全力走5本を決行。
週に一回行っている恒例のトレーニングの中で私が一番嫌いな、一番きついトレーニングである。
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心拍数が175~180にまで上がるので、只々苦しいトレーニングである。
しかし、これでミトコンドリアが増えるらしいので、頑張っている。
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4本終わった時点で、あと一本、あと一本と思いながら、ラストの5本目1キロラン。
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いつもなら、ここで終わっているが、昼間に、長男から、テスト頑張るぞメールが届いたのを思い出した。
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息子も、頑張っているのか、じゃ~~親父も、もう一丁、がんばっちゃうかな~~。
息子の顔を浮かべたら、元気が出て来た。
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予定より1本多い6本の1キロ走。
私にとっては、けっこう凄いことである。
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6本終了後、小雨の中、地面に仰向けで、しばし休憩。
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男は、何歳になっても、実に単純な生き物だと、つくづく思った。