ビール通の男と会食
午後7時40分、藤枝駅南口で、ある男と待ち合わせをした。
空手の稽古が7時まであるので、中途半端な時間になってしまった。
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仕事の話なので、院長室でも良かったが、腰を据えて話したい案件だったので、食事を摂りながら話す事にした。
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ビール通の男であることは、事前のリサーチで分かっていたので、場所決めには時間を要しなかった。
藤枝でビール通がビールを堪能するとなると、この店しかない。
約200種類のビールをビールソムリエが選んでくれる店だ。
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中に入る。
黒板に書かれた今日オススメのビールを見る。
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「どんなビールにしましょうか。」とマスター。
「何にしようかな・・・・・・」
「苦いモノ、さっぱりしたモノ、酸味の強いモノって感じで言ってくれれば、選びますよ。」
「今日は二人で200種類全部飲んで帰ろうと思ってるんですけど、いけますかね。」
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マスターと横で一人で飲んでいたお客さんが、爆笑してくれた。
つかみはOKのようだ。
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1杯目は、ベタであるが、切れのあるビールをオーダー。
ノドが渇いている乾杯は、グイッとノドで呑みたいからだ。
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ノドが潤った所で、本題の話。
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2杯目は私のお気に入りのワインの様なビール。
製法の違いでこうも 味、口当たり、香りが違うのかとビックリする。
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ワインです、と言われて出されても分からない人もいると思う。
それ程、まさしくワインの様なビールである。
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ビール通のM氏は、ビール通らしく、苦み・コク・香りと3拍子揃ったビールを注文した。
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話しは ドンドン奥に入って行く
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話しも進み、ビールも進んだ。
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3杯目をオーダー。
さすがに、ビールなので、そうそう量を飲めるものではない。
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M氏は、さすがにビール通だけあり、まだまだ行けそうである。
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私は、3杯でお腹がタポタポ、ギブアップ。
2人で200杯頂くという話は、どこに・・・・・・・・。
ビッグマウスと言われそうである。
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200杯か?200杯?そ~~か、200杯ね~~~。
待てよ、若い衆を大勢引き連れてくれば可能かもよ・・・・・・・、と真剣に考えてしまった。
ビッグマウスの汚名返上のため、やったろ~~か、酔うとどうも気が大きくなってしまう私。
口に出そうになったが、取り敢えずそっと自分の心にしまっておくことにした。
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その後は、白ワイン2杯と〆に日本酒を1杯頂いた。
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酒が進に連れ、話も進んだ。
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大勢でワイワイ飲むのも良いが、たまには男二人で差しで飲むのも悪くない。
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