蕙空館道場 鏡開き
蕙空館道場の一年は元旦の寒稽古から始まる。
そして、本日は恒例の鏡開き。
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檪村惠之助師範の家の鏡餅を、師範の奥様が、昨晩からお汁粉にしてくださったものを、道場生と父兄がご馳走になる。40年以上続いている蕙空館道場伝統の行事であるらしい。
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今日は稽古を早めに切り上げ、師範から、生徒に鏡開きの意味の説明を受けた。
「鏡開きとは、正月に神や仏に供えた鏡餅を下げて食べる、日本の年中行事であり、神仏に感謝し、またその供えられたものを頂いて無病息災などを祈って汁粉・雑煮などで食す。武道の世界では柔道の講道館から始まった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
正座をして、師範の顔を見ながら説明を聞いているが、幼稚園生にとっては、意味すらあまり良く分からないだろうが、神仏に感謝する昔ながらの行事を受け継ぐ精神、伝承の心は大切にしたい。
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さて、説明を受けた後は、体育館のロビーに移動し、早速、お汁粉を頂いた。
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久しぶりに食べる、お汁粉は、とっても美味しかった。
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生徒は、何杯もお替りをして、みなお腹がいっぱいになったようだ。
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道着を着ての食事、武道家として恥ずかしくないような振る舞いで食べるようにと言われたにも関わらず、キチンと座らずに食べる生徒、べちゃくちゃ喋りながら食べる生徒、お椀を持たずに食べる生徒・・・・・・・・・・、ったく礼儀作法がなっていない!
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当然、檄が飛ぶ。
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これも、武道の稽古の一環である。
突きや蹴りの練習だけが稽古ではない。
日常生活全てが、稽古であり、修行の場であるのだ。
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礼に始まり、礼に終わる。
武道の基本の基本である。
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武道家らしい立ち振る舞い・・・・・、
私自身も、日常において出来ているかと問われれば、
恥ずかしながら出来ていない。
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生徒に檄を飛ばしながらも、私自身も生徒の見本となれるような指導者になれるよう、今一度、自分の行動を見つめ直さなければと、反省一杯の鏡開きの儀式となった。