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2012年11月27日 (火)

仮着セメント

夕方、男性の患者さんが来た。

前回、ブリッジ(欠損した歯の両サイドの歯を削り作った繋がった被せ物)を仮着(かちゃく)した患者さんだ。

「仮着」とは、外す事を目的として、弱い接着力のセメントで一時的に着ける治療行為を言う。

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弱いセメントで着けたつもりが、なかなか外れない。

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徐々に外す力を強めて行く。

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まだ外れない。

セメントの量が多すぎたのか・・・・・・・。

もっと弱いセメントで着けるべきだったのか・・・・・・・・・・・。

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しかし、接着力が弱すぎ簡単の外れてしまったら、それも食事中に、仕事中に、会話中に外れてしまっては困る。

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5分程かかってしまったが、何とか外れて、一安心。

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ふ~~~~、外れて良かった。

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もう一度、仮着することになったが、もう少し弱めのセメントで着けることにした。

同じ過ちをしてはいけない、と強く心に誓った。

やっぱり、仮着セメントは仮着目的だから、少し弱めで簡単に外れた方が良いだろ~!?

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次の患者さんが診療室に入って来た。

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「〇△さん、こんにちは。今日はど~しましたか?」

「前に、仮着けしてもらっていたブリッジが食事してたら、とれちゃって・・・・・・・・・・」

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「〇△さん、それはすみませんでした・・・・・・・・」

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セメントの量が少なすぎたのか・・・・・・・。

もっと強いセメントで着けるべきだったのか・・・・・・・・・・・。

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かみ合わせ等のチェックを行い、今度は、もう少し強めのセメントで再度、仮着することになった。

同じ過ちをしてはいけない、と強く心に誓った。

やっぱり、仮着セメントは仮着目的ではあるが、日常生活で外れては患者さんに迷惑をかけるので、少し強めの方が良いだろ~!?

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日常生活では、とれにくく、いざ外そうとしたら簡単に外れる、そんなセメントが欲しい。

誰か、そんな夢の様な便利なセメントを作ってくれ~~~~。

いやいや、そんなセメントの頼ってはいけない。

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歯科医師になって23年、まだまだ修行が足りないようだ・・・・・。

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最後に、名誉の為に追加しておく。

今日は、たまたま2人が重なっただけで、普段は、こんなことは、そうそうありませんので・・・。