静岡県口腔インプラント研究会30周年記念講演会
静岡県口腔インプラント研究会30周年記念講演会が朝10時より午後5時まで、静岡県歯科医師会館にて開催された。
午前は 光機能化バイオマテリアル研究会主宰の堀紀雄先生
午後は 当研究会副会長の白鳥清人先生、同じく副会長の石川知弘先生の教育講演
そして蒔田真人先生の会長講演が行われた。
昼は昼食を食べながら理事会が行われ、私は中部地区の理事として出席して来た。
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どの講演も大変勉強になった。
白鳥先生は、安心・安全なインプラント治療の実践のために術前診断の大切さやインプラント手技の勘所を1時間30分かけ丁寧に説明してくれた。
石川先生は、インプラント治療、歯周治療、矯正治療、補綴治療の兼ね合いについて、またインターディシプリナリーチームアプローチの大切さを症例を交えて詳しく解説してくれた。
インターディシプリナリーチームアプローチとは、全部の治療を全て一人の歯科医師が行うのではなく、自分の不得意な分野はその道の専門家にお願いし、チームを組んで治療にあたる手法を言う。
さらに会長講演は、さすが臨床経験がウン十年と言うだけあり、インプラントの20年、30年経過という長期症例を提示し、長期経過ならではのエピソードをいろいろな角度から披露してくれた。
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インプラント治療は保険外診療のため、高額な医療費がかかってしまう。
しかし、残念ながら100%の医療成績ではない。
100%の医療は、どの治療においても成し得ることができないのが現状ではあるが、それを100%に近づけるための努力は惜しんではいけない。
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より高い医療効果を提供するための「執念」「意気込み」を強く感じた一日であった。
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