たかが携帯、されど携帯
日曜日の晩、友人に電話しようと思い携帯を探した。
外出時は、カバンのサイドポケットの定位置に入れ、帰宅すると院長室の机の左上に置くようにしている。
40歳を過ぎてから、あれっ!どこにやったっけ?ということが多くなったため、携帯はカバンのサイドポケット右側、手帳はサイドポケット左側、電車などの切符は必ずズボンの右ポケットという風に定位置を決めている。
それが・それが・・・定位置のカバンのサイドポケット右側にも院長室の机の左上にも携帯がない!!!
2階に駆け上がり、かみさんに「お~い、俺の携帯知らない?」
冷静に考えれば知る訳がない。
でも必ずかみさんに聞いてしまう。
「家の電話で鳴らしてみれば?」
「お~~、そ~だな!」
電話の子機を片手に家中をうろうろしてみる。
車の中まで子機を持ち、耳を澄ます。
診療室の隅々まで子機を片手に歩き回る。
終いには、院長室の机の引き出しから押入れを全部開けて、子機で鳴らしてみる。
全く反応なしである。
冷静なかみさんとの会議の結果、夕食の「とんかつや永田」ではないかとの結論に達した。
こんな時は冷静沈着なかみさんが一番頼りになる。
ネットによると開店が朝11時。
明朝はかみさんに起こしてもらう事にした。
頼んだ時間ピッタリに起こしてくれた。
あと10分。
はい、はい。
ジャスト10分後に「10分経ったよ!」
意外と時間厳守なかみさんに感心。
月曜日、診療中11時、診療中であるが院長室に飛び込み永田に電話。
何度鳴らしても出ない。
インターネットで電話番号の確認すると、な・な・なんと月曜定休日の文字が目に飛び込んできた。
な~に~~~~~!!!
という訳で、もう1日、かみさんの生声による目覚ましをお願いすることにした。
か・た・じ・け・な・い。
火曜日11時、恐る恐る永田に電話。
「黒い携帯なかったですか?」
「昨日休みですみません、心配したでしょ。あります、見つけて急いで外に出たら、もう姿が見えなくて・・・・」
という訳で、昼休み、二日ぶりに我が携帯と再会することができた。
携帯のない2日間は本当に不便だった。
着信履歴、着信メールが鬼のように溜まっていた。
やれやれ。
JRのように、外食後は、右手人差し指を指しながら、手帳OK!、携帯OK!、財布OK!、と声に出して確認すべきだろ~か。
年は取りたくないもんだね~~。
携帯がない生活がこんなに不便だとは・・・・。
たかが携帯、されど携帯。