長旅の終わりに感じたこと
6泊7日の眞野先生との男二人旅もついに最終日となった。
7日間、同じ時間に寝て、同じ時間に起き、毎日朝晩と2回一緒に風呂に入り・・・・・同じ苦しみ、同じ楽しみ、同じ達成感を味わってきただけに、今朝起床した時は、感慨深いものが溢れてきた。
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時間をきっちりと決めて、その通りに行動しないと気が済まない私。
この旅行中も、前日に翌日の行動計画を決めて、その通りに行動してきた。
今朝の行動計画は、
朝6時起床、朝風呂に入り、帰り支度をして、
7時から朝食を摂り、
7時45分に予約したタクシーで洞爺湖駅に行き
8時7分発の電車に乗り伊達駅に行き、トヨタレンタカーに電話し、迎えに来てもらい、レンタカーで道央自動車道(高速道路)で千歳ICまで行き、新千歳空港まで行く。
帰宅予想時間は午後7時。
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携帯のタイマーを5時50分にセットし昨晩は寝た。
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5時50分携帯の音で起床。
横を見ると真野先生が居ない。
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散歩にでも行っているのかな?と思い起き窓を開け、水を飲んで待っていると、眞野先生が部屋に入って来た。
何かを持っている。
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「丸山先生、50歳誕生日、アイアンマン達成おめでとうございます!」
な・な・なんと、プレゼントであった。
まさにサプライズである。
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中を見ると、50歳の誕生日&アイアンマン達成記念の絵であった。
友人の画家に書いてもらったらしい。
アイアンマンになれなかったら、そのまま持って帰っていったと思うと、達成できて本当に良かった。
粋な計らいに、ちょっと、うるうるっと来てしまった。
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眞野先生とは15歳違うので、50歳の半世紀祝いは15年後。
35歳でアイアンマンの称号を手中に収めた眞野ちゃん。
彼の性格からすると、50歳の時には、度肝を抜くような事にチャレンジしているんじゃないかと今からゾクゾクする。
私は65歳になっているので、さすがにそのチャレンジに付き合うことは出来ないが、応援は出来ると思っている。
その時には、お返しサプライズを、と考えている。
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今から楽しみである。
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さて、この長旅を振り返ると・・・・・・
ディズニーランドでは、5分のアトラクションを楽しむ為に5時間待つことも珍しくないのではないだろうか。
5分に対し5時間(300分)待つ、アトラクション時間に対し30倍の待ち時間だ。
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今回は、スプラッシュマウンテンでもなく、プーさんのハニーハントでもなく、スペースマウンテンでもない、アイアンマン北海道という長時間のアトラクションを選んだのだ。
14時間43分のアトラクションであった。
しかし、このアトラクションを楽しむ為に1年待った。
14時間43分(883分)に対し1年(525,600分)待つ、アトラクション時間に対し、何と595倍の待ち時間である。
それを思えば、14時間43分では短すぎるのかも知れない。
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しかし、今回のアトラクションでは、ヘッポコで弱い自分が露わになった。
どんな苦境に遭遇しても、決して心が折れない強い精神力を養うべく、明日からまた精進することを心に誓った。
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さて、朝食前、体重計にのると、大会前日より3.8キロ増加。
眞野ちゃんは、なんと6キロ増加である。
朝食に行こうと服を着ると、眞野ちゃんが一言。
「来る時にも履いて来たこのズボン、ブカブカだった筈だが、モモがパツンパツン。」
そして、行きに履いてきた靴を履こうとすると、入らない。
体全体が浮腫んでいる様だ。
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「アイアンマンの作り方」の本には、アイアンマンレース後3週間は運動は控えるようにと言うことが書いてあった。
その意味が分かった。
休息も大事である。
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さて、さて、予定通りに行動開始。
まずは、道央自動車道(高速道路)で千歳ICまで行く途中、樽前SAで休憩。
そして、新千歳空港から、羽田空港行の飛行機に搭乗。
私のわがままを容認してくれたスタッフ、そしてかみさん、そして私の道楽の同行してくれた眞野先生、さらに快く眞野先生を送り出してくれた麻生幸男院長、そしてその他にも多くの方にもご迷惑をお掛けしての長旅。
感謝の一言である。
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そして、アイアンマン(鉄人)とは、強靭な精神力の持ち主に与えられる名誉ある称号であると思っていたが、実際にアイアンマンメダルを貰うと・・・・・・・・・・・・
何度も何度も、心が折れ弱い自分が現れ、多くの方々の協力の下で、何とか頂いた、いや頂けたメダルである。
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「人間なんて弱い者だ。分かったか馬鹿者め!自分一人の力で成し遂げたと思うなよ!しかし、やってみれば何とかなるだろ!」
そんな当たり前の事が分かった者に与えられる称号であると、考え方が変わった。
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謙虚な気持ち、そして感謝の気持ちを忘れず、明日からの診療、頑張ります。