ビッグデイ
THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE
名前の通り、トライアスロンのためのトレーニング方法から食事まで、事細かく書いてある。
右も左も分からない初心者の私には、大変有り難い本である。
何回も読ませてもらった。
今でも、二日に一回は手に取っている。
まさしく私のバイブルとなっている。
その262~263ページに「アイアンマン・ビッグデイ」の項目がある。
アイアンマンレースの8週間前と4週間前に2回レースのシュミレーションを行う必要があると書いてある。
今日は、丁度、アイアンレースの8週間前、一回目のビッグデイの日である。
①レース当日を想定し、同じ食事を摂り、レース当日を同じ時間にスタートする。
②スイムは60~75分泳ぐ
③スイム後は90分間必ず休む
④バイクをレースの地形と似たコースで5時間
⑤バイク後も必ず90分間休む
⑥ランは心拍ゾーンで2時間
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今朝は4時に置き、食事を入れた。
レースは、午前6時から年齢別に時間差でスタートなので、5時35分に浜当目に到着。
5時50分にスタンバイ。
この時間でも、この青空である。
さて、いざ泳ごうとして、腰を回すと、痛い!
やばい痛さだったので、浜辺でストレッチ。
結局、スタートが6時30分になってしまったが、何とかスタート。
往復450メートルを6往復(計2700M)泳いだ所で、頭がフラフラしてきた。
体中が寒くて震えているのが分かる。
泳いでいるのは私一人。
もう一往復する予定であったが、何かあったらヤバいので、ここで海から上がることにした。
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海から上がっても震えが止まらない。
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急いで、帰宅して、毛布にくるまって1時間の仮眠。
1時間しても寒い。
これはヤバいかも。
1時間後、今日のビッグデイは大事を取って中止しようかな~?と食卓に降りてきた。
「今から、バイクでしょ。」とかみさん。
昨晩、今日のスケジュールを話しておいたので、よく分かっているかみさん。
「体中が寒いんだけど・・・、風邪でも引いたかな~~、もう今日は練習止めた方がい~~かな~~。」と弱気な私。
「何、言ってんの。行く前は元気だったのに、そんな急に風邪なんて引くわけないでしょ。単に海が寒かっただけだよ。バイク行ってきな!」と強気なかみさん。
確かに・・・・・・・・。
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気魄メーターが2くらいになっていたが、かみさんの一檄で、私の気魄メーターが一気に8くらいに上がった。
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先日も、空手スポーツ少年団の生徒が避難訓練で、お腹が痛いからと歩いているのを見て。「こら~~、もし津波が来てたら、飲み込まれて死んでまうぞ!」と檄を飛ばしたばかりであった。
もし、今日が本番だったら、止めるのか!って話だ。
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やるだけやってみるか!
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補給バッグには、食料を一杯詰め込んだ。
さて、レースと似た地形という事で、選んだコースは千頭。
行きは、静岡空港から、帰りは右回りで帰ってくるコース。
一人で行くのは初なので心配であるが、看板があるので、大丈夫だろうと・・・・・・・。
無事、一人千頭到着。
体の体温も上がって来て、いつも元気な自分に戻って来た。
往復120キロ、5時間28分。
行きは3時間5分、帰りは2時間23分。
平均速度22キロ。
制限時間があるので、この速度では、けっこうギリギリで厳しいスピードである。
上りになると一気に減速してしまうので、もっと、筋力を鍛えないといけない様だ。
レースは三つの山を越す山岳コース180.2キロ、本番のバイクは厳しくなりそうだ。
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帰宅して、90分間の休憩。
お腹がペコペコなので、丼飯でも食べたい気分だが、レースと同じ補給食というのが原則なので、ウィダーインゼリーや固形補給食で我慢。
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最後は脈拍140~148くらいで2時間ラン。
24キロ、2時間6分。
午後7時に全工程終了。
日も暗くなっていた。
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なんだかんだで、11時間30分の長い長いビッグデイが無事終了。
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かみさんの檄がなければ、止めていたかも知れないので、かみさんには感謝しなければ・・・。
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さて、帰宅すると、ルパンがジャンプして飛びついてきた。
散歩の催促であろう。
ランのクールダウンを兼ね、ルパンも待ちくたびれただろうから、ちょい長めの散歩を楽しんだ。
しかし、体中が悲鳴を上げている。
これくらいで、悲鳴を上げていうようでは、まだまだである。
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アイアンマンへの道のりは、実に険しいことを実感した。
だから面白い。
簡単なら、面白味が無い。