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2015年4月22日 (水)

鳥肌

4月16日大阪府立体育会館、WBC世界バンタム級タイトルマッチ。

山中慎介VSディエゴ・サンティリアン(アルゼンチン)。

山中同様、負け知らずの選手だが、私の評価は〝8:2で山中” 。

勝つのは間違いないが、どんな勝ち方をするかが見所だった。

結果は、予想通りの圧勝であり、実にスカッとする勝ち方であった。

今晩4月22日の大阪府立体育会館。

WBA世界フライ級王者フアン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)VS井岡一翔(井岡)。

相手は先週同様、アルゼンチンの選手。

井岡は挑戦者だが、プロ18戦目史上最速の三階級制覇がかかっている。

相手は、8度防衛中のチャンピオンであり7年間負けなしのツワモノである。

私の評価は〝3:7” でレベコ”。

井岡には申し訳ないが、勝てないだろうと思っていた。

それだけに、今日は、TVの前に釘づけになりながら観戦した。

この手の観戦は、一人に限る。

ボクシングが分からない人と観ると、楽しさが半減してしまうからだ。

私は、基本、格闘技観戦は、音量を大きめにして真剣に観る。

「音が大きい!」と言われたり、変な質問をされるのが嫌であるからだ。

かみさんも観ていたが、私は他の部屋に行って、一人観戦とした。

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いや~~~~、井岡は凄かった。

練習の成果が出て、井岡は100点を付けても良かったのではないだろうか。

百戦錬磨のレベコが、どんなに揺さぶっても、決してペースを崩さない井岡。

井岡の懐の深さ、間合いの取り方、冷静さ、我慢強さ、全てがレベコより一枚も二枚も上回っていた。

行ける?と思った時も、深入りせず我慢のボクシング。

勝つボクシングと言うより、負けないボクシングに徹していたのではないだろうか。

格上相手に対し、勝ちたい気持ちが強すぎると、そこに欲に言う曲者が現れ、隙が出来てしまうらしい。

凡人の私にも、何となく分かる。

格上相手に負けない我慢比べのボクシング。

桜井章一の言葉を借りれば、

〝両者が洗面器に顔を突っ込んで、どちらが早く顔を上げるかの我慢比べ” である。

最後の最後まで、決して顔を上げることは無かった井岡の勝ちであった。

シビレタ!

さて、井岡の試合前の脈拍は39。

練習では、218まで追い込んだらしい。

平常の5.6倍である。

通常の脈拍が60の人なら336まで追い込んだ計算になる。

この数字だけ見ても、想像を絶する壮絶な練習内容が分かる。

「勝者、WBA世界フライ級、新チャンピョン・・・・・・」

井岡の勝利のアナウンスが耳に入った瞬間、

鳥肌が立った。

余韻に浸りながら、ワイン一杯、焼酎一杯、ウイスキー一杯、梅酒一杯・・・・・。

ちょっと、余韻に浸り過ぎであった。