友人の訃報
掛川市で「まさい歯科医院」を開業している政井先生。
私と同じ九州歯科大学38期生。
つまり同級生である。
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彼は硬式テニス部キャプテンで、駅伝の大学代表でもあり、スポーツ万能な好青年であった。
私はパッとしない空手部員であったが、何故か気が合い、学生時代から仲が良く、一緒に運動したり、一緒に飲んだりしていた。
卒後も、年に数回、一緒にマラソン大会に出場するなどしている仲である。
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奥さんも同じ38期生。
私のかみさんも同じく38期生。
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奥さんと私のかみさんは同じく四国出身ということもあり二人も仲が良い。
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政井先生は鹿児島県出身なので、開業も九州だろうと思っていたが、巡り会わせで掛川(旧、大須賀町)で開業することになったと聞いた時、びっくりするとともに、また遊べる!と嬉しく思ったのを覚えている。
開業も、まさい歯科が平成8年3月、まるやま歯科医院が平成8年4月とほぼ同時期であり、診察台などの診療機器の購入も、一緒に買うから安くしてくれと二人で交渉したのも覚えている。
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さて、昨晩、そんな政井先生から訃報メールが届いた。
奥さんの訃報である。
急いで電話したが、お互い言葉に詰まってしまった。
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今年に入って、具合が良くないとは聞いていたが、春にお見舞いに行った時は、いつもの優しい笑顔で話をしてくれていたので、まだまだ大丈夫だろうと思っていたのだが・・。
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非常に真面目な性格であり、堅実な彼であるが、今年に入って、今まで一緒に走っていたマラソン大会に「うっかりしてエントリー忘れちゃった!」とか、「エントリーしようとしたら、もう定員一杯でエントリーできなかった、ゴメン。」とか彼らしからぬミス?をしていたので、どうしたのかなとは思っていたが・・・・。
奥さんの具合が悪く、エントリーできる状況ではないが、私に気遣って敢えてそう言ってくれていたのだ。
そんな事も知らず能天気なメールを送っていた自分を恥ずかしく思う。
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明日、お通夜、明後日、告別式であるが、一足早く、かみさんと会いに行って来た。
ふっくらとした、いつもの様に優しい穏やかな顔で、ただ寝ている様であった。
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いつもは多弁でおしゃべりな私も、気の利いた言葉が見つからなかった。
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誰にも平等に優しく、いつもニコニコしていて、いろいろなイベントにも非常に強力的であり、学生時代は同級生の中のアイドル的存在であった。
49歳とまだまだ若いが、立派な生き様であったと感心する。
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由利さんは、これからも我々の心の中で、生き続けてくれるだろうと確信している。
心からご冥福をお祈り申し上げます。