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2014年6月15日 (日)

リベンジ ~〝三度目の正直"への道~

今朝5時50分起床。

私の勝負飯は、炊き立てご飯に卵を掛ける「卵ぶっかけご飯」である。

昨晩、6時に炊き上がるようにセットしておいた。

炊き上がりを知らせる音が鳴ったのを確認し、正に炊き立ての熱々のご飯を丼に盛り、その上に生卵を割ってのせる。

いつもの茶碗だと、卵を混ぜる時、はみ出してしまうのが嫌なので、卵ぶっかけご飯は丼にするのが私のこだわり。

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そこに醤油を垂らし、青ネギをトッピング。

準備を整え、

「今日こそリベンジすっぞ!」

心の中で、こ~つぶやき、車を走らせた。

向かった先は浜当目海岸。

今日は〝浜当目スイムラン” の日だ。

まずは、仲間と記念写真撮影。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、さて、あれは丁度一年前の大井川港トライアスロン大会での出来事。

スイムが苦手なY川さん、バイク(自転車)で一気に差を縮められ、ランで更に差を縮めて来た。そして、遂にラスト僅か、僅か500メートルの所で追いつかれ、追い越されてしまった。

しかし、私の背中をず~~っと追ってスパートをしてきたY川さん、かなりきついだろう。

負けてなるものかと、ややスパートを掛け、抜き返す。

気持ちなら負けないと、強い気持ちで、必死でスパートを掛けたが、ラスト200メートル、ゴールの目前である。そんな所で猛スパートを掛けられた、当然、私も最後の力を振り絞り頑張ったが、振り切られてしまった。

めっちゃ悔しかった。

それから8カ月が経ち、そんな悔しさも忘れて臨んだ今春の静岡マラソン。

雨風が強く、とてもタフなマラソンであり、心が完全に折れかけていた39キロ過ぎ、前方に覚えのある背中を発見。

Y川さんではないか。

これは、リベンジのチャンスだ。

虎視眈々とチャンスを狙うが、足がなかなか前に進まないので、徐々に差を詰める。

そして、遂に約40キロの地点で追いついた。

「Y川さん、こんにちは。」

Y川さんも、ビックリしてくれた。

明らかに、二人のギヤーが変わった。

ラスト2キロちょっと。

只でもきついラスト2キロを自ら更にきつい物にしてしまった。

抜きつ抜かれつ・・・・・・・まさにデッドヒート。

今回こそは・・・・・と踏ん張ったが、またもや根負け。

2連敗。

そんなライバルY川さんとの3度目の戦いがあるのだ。

3度目の正直、今日こそは・・・・・・・・。

強い気持ちで、臨むことにした。

会場に着くと、直ぐにY川さんの姿が見えた。

挨拶をし、しばし歓談。

当然、過去2回の会話はその中に出てきた。

今日は、1000メートルのスイムと近くの小山を登って降りる約10キロ(私の時計では9.20キロ)のランであった。

スイムで差を広げないと勝ち目はない。

1秒でも早く・・・・・・、しかしスイム500メートルの折り返しでは、私の前方にいるではないか。

これはまずい、700メートルくらいの所でついに追いついた。スイムでは何とか勝った様だ。

トランジションでウェットスーツを脱いで、ランの恰好に着替え、走り始めた時に、まだY川さんの姿は海の中。

これはいける・・・・・・。

折り返しは小山の上、後は下りである。

折り返して200メートルほど降りた所で、見たくないものが目に入った。

Y川さんである。

無表情なターミネーターが追いかけて来るような迫力が彼にはある。

ダダッ!ダッダダ!ダダッ!ダッダダ!

ターミネーターの音楽が頭に響いた。

あと5キロ弱、いける、いける、そう自分に言い聞かせ落ち着かせる。

当たり前だが、Y川さんもきつい筈。

一気にスピードを上げる体力は残っていない。

1秒を刻む走りしかできないが、前へ、前へと心の中で連呼し、前に進む。

今日のレースの面白い所は、信号待ちがある所だ。

2か所に信号がある。

最後の信号は、ゴールの500メートル手前である。

何とも嫌らしい地点である。

その信号は陸橋を降りた所にある。

その陸橋の階段を上った所で、ついにターミネーターに追いつかれてしまった。

ダダッ!ダッダダ!ダダッ!ダッダダ!

信号は赤信号。

信号係りの方が赤旗を上げている。

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「またラスト勝負ですね。」

係りの方の赤旗が白旗に替わる。

青信号である。

ラスト500メートル勝負。

三度目の正直である。

ほぼ同スピードで進む。

50メートル地点で、私が仕掛けた。

息は苦しいが、同条件である。

100メートル、150メートル。

今日はいけるかも・・・・・・・・・。

ラスト300メートルで追いつかれ、ラスト200メートルで猛スパートを掛けられ、ジ・エンド。

「三度目の正直」 ならぬ 「二度あることは三度ある」

こんなことってある~~~~~!

ク~~~~~~~~、悔し~~~~~~~~~!

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レース後、Y川さんとツーショット写真。

バイクでは、彼には全く歯が立たないので、これにバイクが40キロ加わることを考えると、勝ち目はなさそうだ。

まだ若く記録も伸び続けている彼と、中年のおっさんで記録は下降気味の私とを比べると、分が悪い。

もしかしたら、今日が最後の最後のリベンジのチャンスであったかも知れない。