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2014年6月14日 (土)

風格

「風格」を辞書で調べると「その人の容姿や態度などに現れる品格」とある。

では「品格」とは・・・「その人やその物に感じられる気高さや上品さ」とある。

良く武道では、風格、品格という言葉が使われる。

数年前に、空手の五段の昇段審査を受験した時の話である。

審査前に、本部指導員の審査して下さる先生から、「五段の風格があるかどうか見る。」と言われたことを鮮明に覚えている。

今になってみると、良く分かるが、その時は、形の力の配分や、技の切れのことで頭が一杯だったので、「??????」と思ったのが正直な感想である。

さて・・・・・・・・

あれから数年が経ち、果たして私は五段としての風格が備わってきただろうか?

また、恵空館道場の指導員としての風格があるだろうか?

指導者として申し分のない風格を持つ、檪村惠之助師範を見習う所は多い。

今日、空手の稽古に少し遅れて行くと、檪村師範は、空手の市民大会の打ち合わせで不在であった。

田島さん(通称:シゲさん)が、指導にあたってくれていた。

そこに私が加わり、今日は、二人で指導をした。

さて、さて、途中に10分ほどの休憩を与えることになっている。

休んでも良し、練習しても良し、水分補給しても良し、友達と話をしても良し、自由時間である。

ま~~、学校で言う、昼休みみたいなもんだろうか。

中学生が逆立ちを始めた。

逆立ちは、筋力トレーニングにもなるし、体幹を鍛えるにもなるし、良い運動である。

皆、楽しそうにやっている。

そんな楽しげな様子を、ちら見して、心の中で思った。

「俺も、やりて~~~~」

これが空手の稽古でなければ、直ぐに仲間に入ってやっただろう。

しかし、今日は、空手の指導員として来ているし、空手着を着ている。

空手着を着て、指導員の刺繍が入った黒帯を締めている。

ここで、逆立ちなんぞしたら、それこそ、風格が台無しである。

やりたい気持ちをグッと抑えて、我慢である。

師範の代わりに、皆を仕切り、シゲさんとの連携で、稽古が無事終わった。

終わると同時に、急いで車に飛び乗り、急いで帰宅。

今日は、一刻も早く帰宅し、やりたいことがあったからだ。

道着を脱ぎ、綺麗に畳んだ。

道着に対する礼儀である。

さてパンツ一丁の恰好であるが、早速、開始。

1回、2回・・・・・・・・

10回以上やっただろうか。

ふ~~~~、気持ちがスッキリした。

久しぶりにやった〝逆立ち” 気持ちが良かった。

風格って、結構、大変なのだ。