空手スポーツ少年団避難訓練
空手スポーツ少年団の生徒の最年少は小学校1年生。
稽古中、もし今、東海大地震が起きたら、ど~~しよ~~。
指導員として、大人として、真剣に考える。
そんな訳で、予てから、大地震を想定し、避難訓練の必要性、重要性を感じていた。
東京ディズニーランドの震度6強を想定した体制と防災訓練の回数は、1年で実に180回に及ぶというのは有名な話である。
年に1,2度、防災の日などに、仕方なく、全く気持ちのこもっていない避難訓練を実施している一般人とは、安全に対する意識が根本的に違う。
それが、3.11の大震災に生きた。
例え一人でも、教え子の命が奪われることは許されない。
命は大事である。
何が何でも、全員が助かって欲しい。
それには、一人一人の防災に対する高い意識と真剣な訓練が必要であろう。
と言う訳で、スポーツ少年団初の避難訓練を実施することにした。
生徒には、厳しい言い方ではあるが、「自分の命は自分で守れ!小学校1年生だからと言って助けないぞ。先生も命が惜しいから、皆に構わず逃げるぞ!」と伝えた。
中にはエッ?と真顔になった生徒も見受けられたが、他力本願では駄目である。
今日は、地震発生後、頭を守り、揺れが収まったのを想定し、靴を履いて、まる八村松までダッシュした。
大井川体育館から、まる八村松まで約1キロ。
中学生は4分程度で到着するが、やはり小学校低学年女子は7分程の時間を要した。
皆、それなりに真剣に走ってくれた。
今日は、2往復計4キロの訓練を行った。
さすがに、小学校低学年には4キロ走は、きつかったかも知れないが、自分の命は自分で守るという意識を植え付けるためには、これくらいはやらねばと思っている。
小学校2年生の女子から、こんな質問を受けた。
「丸山先生、なんで、こんなに暗い時に訓練するの?もっと明るい時にすればい~のに。」
私が答えるまでもなく、近くに居た高学年の生徒が答えてくれた。
しかし、実際に地震が起きたら、指導員として、全員が助かるように冷静な指揮を取らなければならない。
さすがに宣言通り、我先に避難する訳にはいかないだろう。
非常に不安になる。
その不安を少しでも減少させるため、避難訓練の回数を増やして行きたいと思っている。
今は、私が生徒を守る身であり、「早く来い!」と先導できるだけの体力はあるが、今後、体力の差が逆転し、「丸山先生、早く!」なんてことにならないようにしなければならない。
その時は、生徒から言われるだろう。
「丸山先生、自分の命は自分で守って。」って。