友人の歯科治療
診療後、友人が来た。
同業者の友人、歯科医師の友人である。
.
開業医は、だいたい診療時間、診療日が同じなので、複数の歯科医師が居る場合は別として、一人で診療している開業医は、自分の歯の治療に困る。
.
そんな訳で、昼休み、友人から、診療後に急いで行くから治療をしてくれないかと依頼を受けた。
友人なので、断る理由は無い。
.
と言う訳で、診療後、戸塚先生にアシストについてもらい、治療を始めた。
.
友人とは言え、歯科医師の歯の治療は、難しい。
10人の歯科医師が居れば10通りの治療方法があると言われるくらい、治療方法、治療手技、使用薬剤、使用機材は無数にあるからだ。
.
まずは、レントゲンを撮る。
悩まし~レントゲン像である。
つまり、誰が見ても診断名が一致するような、ハッキリとした画像所見がない。
しかし、治療となると、高難度の治療が予想される。
.
「〇△先生、ど~~する?」
「・・・・・・・・・して欲しいんだけど・・・。」
「分かった、本当に良いね。」
「い~~よ。」
「よっしゃ!」
.
私にも私の診療の流儀があるが、友人にも友人の流儀があるので、相談しながら診療を進める。
.
レントゲン診査での予想を超える難症例であった。
.
長時間、顎を開けっ放しだったので、明日は顎が痛くなるだろうと思うが、ごめんちゃい。
.
今年に入って、歯科医師の歯の治療は3人目である。
歯科医師になって25年目になるが何年経っても、歯科医師の治療は普段の治療とは違う緊張感がある。
.
まだまだ未熟である。
修行が足りないようだ。
.