へび年
今年は、へび年。
私も、ヘビ年。
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さて、今晩は６時から、自治会館で行われる相川自治会の総会に、組長して参加しなければならなかったが、明日は、空手の県大会。
全国大会切符のかかった一年の内で一番大事な大会である。
幼稚園・小・中学生の生徒は、春休みをはぼ毎日献上して、強化練習で汗を流して来た。
その成果を試す日が、いよいよ明日に。
指導者の一人として、今日は、自治会総会より空手の指導を優先させてもらうことにした。
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と言う訳で、自治会総会は、かみさんにお願いした。
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いよいよ明日にせまった県大会、指導にもついつい熱が入る。
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練習後も、小中学生の生徒が、
「丸山先生、〇◇△教えて下さい。」
「丸山先生、■▽教えて下さい。」
と、複数の生徒から、教えて攻撃を受けた。
子供も明日に大会を控え必死である。
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なんで、前日？
もっと、前から、これくらい貪欲になれば、もっと上達するのに・・・・・・・・・・・・。
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自らの学生時代の試験前日を彷彿とさせた。
ま～～～、前日にやったからと言って、大会で通用するような甘い世界ではないが、その意気込みを買って、快く指導をした。
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帰宅すると、テーブルの上に夕飯の食材が置かれている。
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５時まで、かみさんも診療していたので、急いで買って来て、急いで総会に行ったのだろう。
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暫くして、メールが入る。
総会、まだまだ終わりそうもないので、野菜切っておいて・・・。
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今日は鉄板で焼きながら食べる焼肉らしい。
お米を研ぎ、ご飯を炊き、野菜を切る。
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丁度、切終わった頃、かみさんが帰宅。
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間もなく、息子から、藤枝駅に８時４０分に着くから迎えに来てほしいという連絡が入ったらしい。
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丁度、買いたい本があったので、私が迎えに行くことにした。
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買いたい本とは、「海賊とよばれた男」である。
２０１３年本屋大賞受賞作である。
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昨晩買いに行く予定でいたが、昨晩はユー（戸塚先生）と、治療計画相談などをしていたら、夜の１１時近くになってしまったので、断念。
一日延期して、今日買いに行くことになった。
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「永遠の０」を読んで、百田尚樹の大ファンになってしまったので、今回も楽しみにしている。
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藤枝駅で息子を乗せ、帰りに高岡の江崎書店に寄った。
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２０１３年本屋大賞受賞作、百田尚樹、海賊とよばれた男
と書かれた看板が目に飛び込む。
売り場の中央に、堂々とコーナーが設けられている。
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気分も高鳴る。
今回の作品は上下巻である。
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・・・・・・？？？？？
・・・・・・・・・・・・・？？？？？？
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？？？？？？？？
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下巻が３冊あるだけである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？？？？？？？？？？？？？？？
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こんなに特設コーナーを設けておきながら、上巻売り切れ、下巻３冊のみである。
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上巻のみ買った客が３名いたということだろうか。
下巻だけでも買ったろ～～かな。
そ～一瞬思ったが、冷静さはまだ残っていた。
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上巻はいつ入荷予定か店員さんに聞くと、１０日～２週間後という返答であった。
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そ、そ、そんな、待てない。。。。
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そ～～今年は、ヘビ年。
私は、ヘビ年。
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車に乗るなり、後部座席に居る息子と、助手席にいるルパンに言った。
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「今日は、家に帰るのが、遅くなるかも知れんぞ。い～～な。」
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「お～～。」
息子として、そ～返事する他ないだろう。
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ヘビ年の親父の性格を知っているから・・・・・・・。
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片っ端から本屋を回る作戦、決行開始である。
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まずは、グランリバーのTUTAYAである。
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TUTAYAに上下巻が揃っていた。
２件目で難なくゲット。
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ふ～～～～～、ホッと一安心。
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しかし、私以上に、ホッとした人間が居たということは敢えて言うまでもない。
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