« 日本空手協会 静岡県中部地区連合会 40周年記念祝賀会 | メイン | 第10回丸山塾 »

2013年3月26日 (火)

チャレンジスイム1500

毎週火曜日午後8時15分~9時、ティップネス藤枝で「チャレンジスイム1500」なるものがある。

先日、私の今年の運動(遊び)の目標である大井川トライアスロンの昨年の参加者から、トライアスロンに出るなら、火曜日の「チャレンジスイム1500」に参加した方がいいよ、とアドバイスを頂いた。

前々から、気になっていたレッスンなので、今日、初参加してきた。

.

内容は良く分からないが、皆で、単に1500M泳ぐのかな~~と安易な気持ちでの参加であった。

.

8時10分頃、ぞろぞろと参加者が集まる。

.

みな、大胸筋が発達した逆三角形体型、スイム体型である。

私だけ場違いな幼児体型・・・・・とほほ・・・・。

.

先生がやって来た。

見事な逆三角形。

.

小走りで先生に近づき、小さな声で聞いてみた。

「どんなことするんですか?私、素人ですけど、参加して大丈夫ですか?」

「インターバルトレーニングです。簡単に言うと、水泳部がよくやる練習です。」

はきはきした大きな声で、笑顔で答えてくれた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

.

「50M何秒で泳げますか?」

笑顔での質問。

「・・・・・・・・・計った事ないので、わかりません。」

苦笑いでの返答。

.

「付いて来れなければ、ストップかけますから、大丈夫ですよ。」

「やるだけやってみても良いですか?」

「もちろんです。」

.

ということで、レッスンがスタート。

「みなさん、こんばんは。今日は1000M泳ぎます。

来週から5週連続で、100Mずつ距離を伸ばして行きます。

5週間後は1500Mにチャレンジです。」

先生の大きな声がプールに響く。

.

仲間が、初心者は一番隅のコースで最後に泳いだらいいですよ、と言ってくれた。

中のコースは、周りのスイマーの波が来て、泳ぎにくいらしい。

.

「まずは、50Mのアップ2本。

その後25Mのアップを4本。

ウォームアップを200M行きま~~す。」

.

みんなにはウォームアップでも、私にしたら、ほぼ全力の速度である。

.

いよいよトレーニング開始。

「まずは、25M、最初の半分はゆっくり、後半半分は全力、4本行きます。前の人がスタートして10秒したら次の人がスタートです。では最初の人、行きま~~す。」

1コース6人×3コース。

.

間に合わなければ、ストップをかけると言われているので、どこまで付いて行けるかチャレンジである。

.

「次は、呼吸制限です。呼吸は4カキに一回です。25Mを4本行きます。」

.

かなり苦しい。

.

付いていくのに必死である。

.

「はい、次は、25M前半全力、後半ゆっくり、同じく4本行きます。」

.

後半ゆっくり泳いでいたら、ストップがかかってしまうので、自分なりにほぼ全力泳法で何とかついていく。

.

「は~~い、次は、呼吸制限、6カキに一回の呼吸です。同じく4本行きます。」

笑顔で指示する先生。

.

マ・ジ・カ。

笑顔と対照的な真顔の私。

.

最初の2本は6カキに一回の呼吸でいけたが、最後の2本は無理であった。

4カキに1回で目一杯。

.

完全な酸欠状態。

意識がフワフワしてくるのが分かる。

.

僅かな大胸筋もピクピク痙攣を起こしているようだ。

肺も、筋肉も限界寸前。

.

「少し休憩をとって下さい。水分補給もOKです。」

.

3分程の休憩のあと・・・・。

「最後、50M70秒以内で8本行きます。」

.

70秒という時間が全く分からない。

とり合えず、やるしかない。

隣の人に聞くと、「70秒なら大丈夫ですよ。次回から、段々制限時間が短くなってきますよ。」と不吉な助言を頂いた。

.

1本目、2本目、3本目、何とか制限時間内に泳げているようだ。

4本目、5本目、だんだん、ギリギリになってきた様だ。

6本目。

先生が近づいて来た。

どうやら、周りの波を消してくれ、泳ぎやすい環境を作ってくれているようだ。

6本目終了時、

「大丈夫ですか?無理しないで下さいね。」

先生から、半ドクターストップとも取れる言葉をかっけられた。

.

「大丈夫です。やります。」

.

7本終了。

.

頭の中は、真っ白である。

「ラスト8本目です。」

「無理しないで下さいね。行きますか?」

.

そんなに哀れな泳ぎになっているのだろうか。

それとも、おじさんはそんなに無理しなくてい~~の、年をわきまえろ!とでも言いたいのだろうか。

確かに、みな若く、参加者の中では、1,2を争う高齢者であることは間違いない。

.

かなり苦しいが、ギブアップする気持ちはサラサラない。

こ~~なったら、オジサンパワーを見せてやる。

オジサンだからって、馬鹿にすんなよ。

.

他のコースの人より、大分遅れたが、何とか完泳。

.

「お疲れさまで~~す。1000M終了です。」

.

「最後にグー、チョキ、パーでジャンケンして3チームに分けて、競争します。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マ・ジ・カ。」

.

私はチョキで、先生と同じチーム。

先生が気を遣って、私の前で泳いでくれ、私は4番手に泳ぐことになった。

.

よ~~いスタート。

ほぼ同時のスタート、先生もほぼ同時でスタート。

しかし、さすがは先生である。

.

私に、10M以上の貯金を作ってくれた。

必死で泳ぐしかない。

.

出来る限りの筋力を使い、泳ぐ・・・。

半分過ぎた頃、左足が完全につった。

.

ヤバイ。

上半身だけで残りを泳ぐしかない。

.

先生が折角作ってくれた大きな貯金は全て使い果たしてしまった。

正確には、先生の貯金では追いつかなかった。

.

かるい肉離れの様な感じである。

.

2時間ほど経った今も痛いので、暫く安静が必要なようだ。

.

私の筋力を超えたトレーニングだったようだ。

.

「来週は今日より100M多い1100Mです。是非参加して下さい。」

「はい。」

情けないが、私らしくないが、私のポリシーに反するが、小さな声の返事になってしまった。

.

なんで大きな声で、「はい、必ず来ます。」と答えられなかったのだろう、と後悔した。

自分の器の小ささに呆れてしまった。

情けない、まだまだ、修行が足りないようだ。

.

仕事でも、空手でも、私は、いつも指導する立場にある。

そんな訳で。今日のような指導を受ける立場は、私にとっては新鮮である。

と同時に、指導を受ける側の気持ちが良く分かり、とても勉強になる。

.

根性論だけでは話にならない、という事は良くわかった。

.

と同時に、今日はもう一つの事を学習した。

トライアスロンに参加するということは、ど~ゆ~ことかと言うことを・・・・・・・。