新春サイクリング
藤田さんより、サイクリングのお誘いを受けた。
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出発時間：７時３０分
距離：７１．２キロ
予定帰着時間：12時00分
予定ルート： 旧大井川町 金谷 静岡空港 相良町 静岡空港 旧大井川町
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良いトレーニングになりそうだ。
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今日は、藤田さんの仲間と一緒である。
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初乗りが４０キロ
今日はバイク２回目で７１．２キロ
初心者の私には７１．２という数字は想像すらできないが、何事も経験である。
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また、藤田さんの ”トレーニングではなく、サイクリング” という言葉で気持ちが幾分楽になりスタート。
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今日は山上りが４カ所あると聞かされた。
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しかし、サイクリングである。
だいじょ～～ぶだ！
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一つ目の上り坂は金谷
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ついて行けたのは、最初の１０メートルくらいだったろうか・・・・・・
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あっと言う間に、３人の姿が見えなくなった。
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前に進まない。
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かなり遅れて山頂で合流。
体が冷え切ってしまったのではないだろ～～か？
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上りの後は下り、暫く、下り坂で、筋肉のクールダウン。
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次は二つ目の坂、静岡空港の山である。
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約４キロ続く上り坂、途中平坦な道は全くない。
今度はせめて１００メートルくらい、いやいや２００メートル、いやいやいや死ぬ気で３００メートルはついて行くぞ！
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一回目の坂の筋肉疲労が殆ど回復していない。
またしても１０メートルほどで、一気に振り切られる。
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徐々に３人の姿が小さくなり、あっと言う間に、私の視界から３人の姿が消えた。
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心拍数１７０
筋肉も悲鳴を上げているが、心臓も悲鳴を上げ始めた。
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この野郎！
こん畜生！
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独り言をブツブツ言いながら、何とか足をつかずに、山頂に到着。
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３人は、涼しそうな顔をして団欒している。
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ば・ば・化け物のようだ。
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この時点で、気力のメーターはエンプティ―寸前である。
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しかし、ここからがトレーニングである。
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ここでもう一人の仲間が参加し、５人で、３つ目の坂へ向かう。
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しばらく下り坂で筋肉のクールダウン。
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今までで一番の急こう配である。
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マ・ジ・か！
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視覚で、ギブアップしそうである。
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立ちこぎでないと、全く進まない。
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訳の分からぬ言葉を発しながら、皆の待つ山頂へ向かう。
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頭の中は、真っ白。
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今晩、この坂が夢に出て来そうである。
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言うまでもないが、４人の姿は全く見えず、孤独な走りである。
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あまりの遅さに心配してか、藤田さんが下って並走してくれた。
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４つ目の坂も、ヘロヘロになりながら、何とか上り
気力も体力も、エンプティ―。
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参った！
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自宅まで、並走してくれ、仲間と別れた。
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今日の仲間の２人はトライアスロン経験者だという。
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サイクリング？？？？？？
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な・る・ほ・ど！
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皆さんにとっては、これがサイクリングなんだね。
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サイクリング
私にとっては、最高に苦しい＋ing 出来事であったが。
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他の仲間にとって、サイクリングであった証拠に・・・・・・・・・・・
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私を自宅まで送り、藤田さん達は、走り足りないと言う事で、サイクリングモードからトレーニングモードに切り替え、凄いスピードで、山に向かって走って行った。
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まさしく、化け物である。
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トライアスロンするためには、こんな化け物のような体力が必要なのだと、今更ながら、気付いた。