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2012年10月18日 (木)

「全力」 改め 「適当」

月刊誌ランナーズ11月号に46才のママさんランナー(稲垣寿美恵さん)の記事が載っていた。

2児の母であり、仕事もしている、どこにでも居るママさんランナーである。

しかし稲垣さんは普通のママさんランナーではなく、超長距離界のエースであり、なんと24時間走、48時間走の世界記録保持者なのだ。

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24時間走、48時間走とは、それぞれの時間内に何キロ走れるかを競う競技。

24時間走の世界大会では240.631Km、48時間走の世界大会では397.103Kmの世界記録を樹立したスーパーウーマンである。

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凄すぎて、ピンと来ない距離であるが、レースの状況を聞くとビックリすることだらけである。

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まずは、ランニング中のエネルギー補給であるがエネルギージェルでは補給が追いつかないので「マヨネーズ容器に入った愛知県特産の味噌カツの味噌タレ」を、レース中にチューブからそのまま舐めて走るそうだ。味噌には塩分とアミノ酸があり良いそうだ。

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しかし、走行距離が200キロを越すと、体が食べ物を受け付けなくなると言う。

そこからは、ひたすら水だけを飲み、ひたすら足を動かし続けるらしい。

エネルギー補給もできないため、意識が混濁しながら走ることもしばしばと言うから恐ろしい。

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大量の塩分、亜鉛が体外に流出するため、レース直後は数時間嘔吐が続き、さらにレース後1週間は何を食べても苦みしか感じない味覚障害が続くらしい。

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そこまでするか?と思うくらいのチャレンジである。

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恐るべし!ママさんランナー!

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この記事を見た時、それなりに一生懸命生きていると勘違いしていた自分が恥ずかしくなった。

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「全力」「一生懸命」というのは、このような状態の時に、はじめて使うべき言葉なんだと改めて思った。

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人間の体っていうのは自分が思っている以上に強いのだ。

ある本には、人間が自分で「もう限界」と思うのは、実は「30~40%程度」であると書いてあったのを思い出した。

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しかし、やり過ぎて、病気になったり死んでしまえば元も子もないので、私はそこまで追い込むことはしないが、「もう限界」の「もう1、2歩先まで」なら何とかなるのでは思う。

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これからの人生、いろいろな事に対し「もうひと踏ん張り」してみようと思う記事であった。

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今朝は、来週の本番に備え、最後の調整長距離ラン。

生憎の小雨であったが、リバティーで本番を想定し、30キロの全力?試走。

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自分では全力で走ったつもりであったが、エネルギージェル1本の補給で済んだし、意識もハッキリしているし、完走後吐き気は一切ないし、お腹がペコペコで、大盛りご飯に餃子を食べたが味もしっかり感じたし・・・・・・・・・・・。

結局、適当に走ったという事になるのだろうか?

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「全力」という表現は、そう簡単に使ってはいけないね。

今日から改めることにする。

ということで、今日は午前中、リバティーで適当に30キロ走り、

午後は戸塚先生の院内勉強会の最終チェックを適当に行い、

夕方から、決算の打ち合わせに出掛け適当にした。

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なんか違う感じが・・・・・・・・・・・。