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2012年10月20日 (土)

ポリフェノール

フェノール?

確か今からウン十年前、高校生の時、化学の授業で習った気がする?

改めて調べて見たら、ベンゼン環の置換基の水素が1つヒドロキシル基(OH基)に変わったもので有毒物質とある。

ベンゼン環を基本骨格にもち、2個以上のOH基がある化合物をポリフェノールと呼ぶ。光合成によってできる植物の成分の多くがポリフェノールで、非常に強力な抗酸化作用をもつことで近年注目されている。

そもそもポリフェノールが話題にのぼり始めたのは、「フレンチパラドックス」説の頃からである。

フランス人は喫煙率も高く、脂肪の摂取量も多いのに、動脈硬化や虚血性心疾患による死亡率が少ない、という矛盾、その理由が赤ワインにあるのでは、ということで研究が進み、その結果、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用が注目されることとなった。

ポリフェノールの抗酸化力はとても強力で、しかも、活性酸素のダメージを最もうけやすい細胞膜上でもその抗酸化作用を発揮することができるらしい。

活性酸素は細胞や遺伝子に作用し、動脈硬化やがん、糖尿病などの原因となるが、ポリフェノールはそんな有害物質である活性酸素を除去し、これらの病気を防いでくれる正義の味方なのだ。

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という訳で、私も最近、赤ワインを好んで飲んでいる。

そんな時、TVをつけると、「栗」の番組をやっていた。

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栗は以外にもポリフェノールの宝庫だそうだ。

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な・な・なんと、驚くなかれ!

栗、栗、栗、あの小さい栗1個で、

な・な、なんと・・・・・

赤ワイン一本分のポリフェノールがあるそうだ!!

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お~~~~~~~~い!

もっと早く言えよ~~~~!

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と言う事で、今日の晩酌は、栗をあてに赤ワイン。

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何事もエビデンスが大事なようだ。

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Evidence Based Medicine ならぬ、

Evidence Based Nutrition をもっと勉強せねば・・・・・・。

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恐るべき、栗!

栗を侮るなかれ!