日本一の技、見させて頂きました!
毎年楽しみにしている行事の一つに、日本武道館での全国空手道選手権大会がある。
檪村師範より入場券を頂き、行って来た。
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前日の土曜日は大学の先輩の歯科医院見学をして、日曜日は試合開始30分前に武道館に着いた。
午前中は形、午後は組手である。
日本空手協会は、東京に総本部があり、総本部指導員なる方がいる。
大学空手部で頭角を現した精鋭が総本部の研修生になり、研修期間が終了すると、入所試験を受け、合格すると総本部指導員になることができる。
つまり、入所試験は日本空手協会総本部の入社試験である。
合格すると、プロの空手家ということになる。
もともと精鋭だったエリートが、エリート集団に入り、空手漬けの毎日を送る。
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そのプロの空手家が8ブロックに一人ずつエントリーして、県大会を勝ち抜いた県代表選手と対戦するのが全国大会である。
各ブロックで勝ち抜いた8人が決勝トーナメントに進出できるシステムである。
年に一度一般選手が、総本部指導員と戦える唯一の大会である。
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県大会は拳サポーターをつけて戦うが全国大会だけは素手で戦うルールになっている。
寸止めルールであり、厳しい鍛錬を積み、十分に制御された突き・蹴りが炸裂するが、全国大会ともなると意地とプライドを掛け体ごとぶつかって行くので、ちょっとしたコンタクトでも、鍛え抜かれた蹴り・突きは十分な威力があり、血が噴き出したり、脳震盪を起こしてしまう。.
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一般選手はなんとか総本部指導員に勝とうと必死に挑戦し、総本部指導員はプロの空手家としての意地があり負けるわけにはいかない。
見ごたえ十分の大会である。
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今年は、大判狂わせがあり、ベスト4に残った総本部指導員は一人となった。
根本啓介先生である。
根本先生は、以前、藤枝に巡回指導に来てくれた時に、静岡駅から藤枝までの往復を車で送り迎えした経験があり、個人的に一番応援している先生である。
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根本先生は最後の最後まで、圧倒的な気魄を見せ、見事優勝し、総本部指導員の意地を見せてくれた。
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一日経った、今も、根本先生の気迫あふれる戦いぶりは、脳裏に焼き付いており、いまだ私は興奮さめやらない。
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プロの意地と、気魄。
爪のあかでも煎じて飲みたい気分である。