ピロリ菌検査
近年、胃がんの原因の一つと言われて話題になったピロリ菌。
正式名称、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)。
ヒトなどの胃に生息するらせん型の細菌である。
ある文献には、日本人の感染率は、60歳以上で7~8割、50歳代で6割、10~20代では2割前後と書かれている。
上下水道が整備されていない国や地域では感染率が高く、先進国では日本だけが際立って高い感染率を示しています。
衛生状態のよい環境に育った人たちは感染率が低いらしい。
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昨年末、医師をしている兄と会った時、胃がんは日本人の死亡率第2位だから、ピロリ菌の検査は絶対しといた方がいいぞ!と言われ、検査を受けよう、受けようとずっと思っていたが中々時間がとれなかった。
今日、漸く時間がとれたので、ピロリ菌検査をしてくれる医院をインターネットで調べ検査に行って来た。
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私の実家は、決して裕福とは言えない家庭であり、井戸水も使っており、衛生状態のよい環境に育ったとは言えない。
50代ではないが、46才の私。
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野生の勘で、ピロリ菌に感染している気がしていた。
いや、幼少期の生活を思い浮かべるだけで感染していない訳がない、そう、きっと感染している筈だと確信していた。
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検査方法は一番精度の高いと言われている、尿素呼気診断法で行った。
試験薬を飲み、暫く横になり、袋の中に息を吐くだけの簡単な検査であった。
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結果が出るまで待合室で待機。
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ピロリ菌陽性の場合、2種類の抗生物質を1週間飲むらしいが除菌中はアルコールは禁止と言われ、いつから除菌始めようか、飲み会のスケジュールを見ながら算段していた。
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また面白い事に、2種類の服用する薬は、歯周病の難治症例で使用する薬と全く同じ物だった。
つまり、丸山歯科医院にも常備してある薬であった。
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さて、丁度、来週日曜日、焼津みなとマラソンがあるから、それまでの1週間、禁酒を兼ねて除菌しようと決めた。
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「丸山さ~~ん。結果が出たので、中にお入り下さい。」
「は~~~い!!」(覚悟を決め、待合室に響き渡るくらいの元気の良い返事をした。)
この私の返事で、二人の受付の人が仕事の手を止め、ビックリした目で私を見ていた。
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先生の前の椅子に座り、またもや診療室に響き渡らんばかりの大きな声で
「お願いします!」
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検査結果の紙を見ていた先生の体は、私の大きな声に反応し、ピクッとしたのを見逃さなかった。
目をまん丸くした驚いた様子で、こちらを見て、先生の口が開いた。
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「結果は陰性です。薬も飲む必要がありません。この年になったら感染する可能性は低いと思いますよ。」
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本来は喜ぶべき結果なのだが、「陽性」と思い込んで、スケジュールやブログ記事内容を考えていただけに、何故か、少々がっかりしてしまった。
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ラーメンを食べると決めて、ラーメン屋に行ったら休店日で、ラーメン口のまま、うどん屋に行く羽目になった、そんな心境だった。
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もしかしたら、私は、良い環境で育ったお坊ちゃんだったのかも・・・・・・・・・・・・・・
な訳ないか?
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帰宅し、かみさんに結果を報告。
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いつになく喜んでくれた。
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やっぱり夫婦ってい~~~な~~~。
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「親から子への感染が一番頻度が高いって聞いてたから、皓生と敦士(2人の息子)のことが心配だったけど、これで安心した。良かった。良かった。」
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