1年遅れの入学祝い
昨年、春、二人の息子は高校受験を無事終えた。
受験中は、二人とも受かったら、何でも願いを叶えてやる、と約束した。
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息子の願いは、福岡市の一風堂本店にラーメンを食べに行きたい、というものだった。
静岡空港から行けば日帰りでも可能だし、そんなのお安い御用だ、と当時は快諾した。
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しかし、実際合格してしまうと、たかがラーメンを食べるためだけに、わざわざ福岡まで飛行機使っていくのも・・・・・・・・という風潮が家中に蔓延し、うやむやの状態で1年が過ぎようとしていた。
そんなもんである。
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そんな折り、毎週土曜日の夜中の深夜2時から放送している新日本プロレスに次男がはまっているという情報が入った。
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そこで、かみさんが3月11日に浜松で新日本プロレスが東日本復興チャリティー興業をしに来るので、家族4人で観戦し、これを1年遅れの合格祝いとしようという提案をした。
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当然私の仕事はチケットのゲットである。
チケット販売日に早速インターネットで予約をして、5列目の特別リングサイドのチケットをゲットした。
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今日は、空手の昇段審査と審判講習会があり申し訳なかったが、家族の予定を優先させてもらった。
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私も中・高・大学生の頃は、アントニオ猪木の熱狂的なファンであり、よくプロレス観戦に行ったものだ。
今日の観戦は大学生以来である。
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観戦となれば、選手より早めに会場入りし、選手が会場入りするのをまじかで見るのから始めるのが礼儀である。
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そんな訳で早めに会場入りし、過去のノウハウが生き、選手と何枚か写真を撮ってもらった。
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息子はかなり引いており、嫌がる息子を半ば無理やりの写真撮影。
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それに比べ、46才の私はノリノリであり、息子は当然であるが、かみさんまでカメラ片手にドン引きしていた。
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しかし、偶にはバカの様な事もするのが社会勉強になる。
私の経験上、大学生になったら、先輩から無理難題、理不尽な要求をされるのが常なので、これくらいで引いている様ではいけないのだ。
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さて、肝心の試合であるが、私の中で一番血が騒いだのが、パワーホールの入場曲にのって颯爽と現れた長州 力の登場である。
長州力は御年60歳の還暦であるが、60歳に見えない張りのある肉体にはビックリした。
若い皆さんは、長州といえばお笑いの小力を思い出す方が多いかもしれないが、我々の年代は、長州と言えばやはり長州力である。
今日は8人タッグに特別出場し、全盛期よりスピードは落ちたものの高速ブレンバスター、力ラリヤット、それにサソリ固めと短時間に必殺技を惜しげもなく披露してくれて、オールドファンにはたまらないシーーンであり、オールドファンの大歓声を浴びていた。
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初めてプロレス観戦するかみさんも、板の上に叩きつけられる時の大きな音、痛々しい生声、それに何と言っても鍛えられた肉体、胸板の厚さをまじかで見て、普段は実に冷静なかみさんもさすがに興奮していた。
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どうやら子供よりも親の二人が興奮していてしまったようだ。
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ま~~、こんなことは、よくある丸山家の光景である。