九州歯科大学同窓会静岡県支部研修旅行
母校 九州歯科大学同窓会の静岡県支部では年に一回、会員の親睦を目的に研修旅行を行っている。
今回は15名の会員が参加し行われた。
午後5時静岡駅から専用バスで、豊かな緑と清流に囲まれた静岡市足久保にあるリゾートホテル鈴桃(りんどう)に向かった。
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まずは7時に宴会場に集合。
何故か、数人の先生が既に着席しており、ビール瓶、とっくりが数本横になっていた。
フライングであるが、いつもの事である、いや、いつもの先生である。
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続いて、今年4月から愛媛県に転勤が決まった県立総合病院口腔外科の森家祥行先生の送別の挨拶があった。17年間、静岡県民の為に尽力を頂きありがとうございました。
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すでに、飲み食いは始まっていたが、進行の流れ上、乾杯の音頭があり宴会がスタートした。
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と同時に臨床講演会が始まった。
今年の演者は同級生の政井 実先生、私、そしてトリは鳥巣誠一先生。
政井 実先生はインプラント治療を中心に症例発表をしてくれた。途中途中に大学時代の懐かしい写真などを織り交ぜながら楽しく、聞きごたえのある発表であった。同級生としてまた同業者として大変刺激を受けました。
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2番手の私は、歯牙移植と再植についての症例発表をさせてもらった。
.インプラントと思われた症例に、自分の歯を移植(必要の無い親不知などを、必要な場所に植える治療)したり、再植(一度抜歯を行い、適切な処置を施しまた元に戻す治療)を試みた4症例を発表させてもらった。
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最後は前会長、鳥巣誠一先生が大変珍しい多数歯先天欠損の症例報告をしてくれた。
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当初は講演会場で講演会を行い、その後、宴会場に移り宴会を始める予定であったが、酒が少々入りながらの講演会の方が、発表する側も聴く側もリラックスでき、また時間を気にせずできるので、私のわがままな希望で、急遽、宴会と同時進行にしてもらった。
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宴会が終了すると、恒例の部屋飲みである。
我ら九州歯科大学の飲み方は「質素に!豪快に!とことん!」が基本である。
年に一回の大人の飲み会、街中に繰り出して・・・・という飲み方もあるだろう。
しかし、我ら九州歯科大はそんな飲み方はしない。
お金が無い訳ではない。
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その必要がないのである。
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ビール、焼酎、日本酒をごっそり用意し、乾き物、スナック菓子をあてに、眠るまで延々と部屋で飲み続ける。
学生時代と何ら変わらないこの飲み方こそが九州歯科大スタイルである。
質素と思いきや、帰る心配、お金の心配、時間の心配、一切の心配も入らず、またお店の方への心配りも一切考えずに、男同士が腹割って豪快に飲める唯一無二の飲み方なのだ。
九州歯科大学の親睦に、豪華さ、華やかさ、などは一切不要。
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そこに九州の小倉に少なくとも6年間過ごした男と、少々のあて、そして多々のアルコールがあれば、それで良いのだ。
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必要なのは豪華な物ではない、豪華な者なのだ。(なんちゃって!!)
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こんな雰囲気の飲み方が、案外、一番楽しい。
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ついつい調子に乗り、またもや深酒してしまった。
何時まで飲んでいたかは良く覚えていない。
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朝7時、アルコール臭漂う部屋で、喉の渇きで目が覚めた。
昨晩の水割り用に用意してあったピッチの水をコップに注ぎ一気に飲み干した。
酔い覚ましに朝露天風呂に入ることにした。
”豊かな緑と清流に囲まれた”がキャッチフレーズのホテルに来たので、このまま帰るのではもったいないと、戸塚先生を誘い、朝の散歩に出掛けた。
.澄んだ空気が体の中の毒素を浄化してくれる、そんな気分になる程,清らかな美味しい空気であった。
どんな高級な酒より美味しい空気であった。
そんな誠に贅沢な空気を、お腹いっぱい、いや肺いっぱい頂いた。
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何故か、幸せな気分になれた。