寒稽古
一年の初めはやはり寒稽古。
朝5時起床。
昨晩、飲み過ぎて生まれて初めて記憶が無くなった。
完全に二日酔いである。
それも、かなりのレベルの二日酔いだ。
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窓を開けて寒さを体感。
幸い今日は例年より温かそうだ。
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ポカリスウェットを一本飲み干し、道着に着替える。
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5時15分携帯電話がなる。
時森先生からだ。
5時45分集合の所、もう着いたという連絡であった。
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時森先生も丸山歯科医院勤務時に空手を習い茶帯までとって現在休部中である。
一度体験してみたいと初めての参加。
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初参加の子供は勿論、その親御さんも心配そうである。
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子供たちが挨拶に来る。
「押忍!」
「丸山先生、お酒くさい!」
子供は正直である。
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6時丁度、役場前をスタートし、吉永海岸まで歩いて行く。
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私が先頭で子供たちを先導。
二日酔いのため子供たちと殆どしゃべらず、黙々と歩く無愛想な私。
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6時30分ごろ、吉永海岸に到着。
父兄の方々が焚火を焚いて待っていてくれている。
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日の出予定時刻5分前、ジャンバーを脱ぎ、靴を脱ぎ、靴下を脱ぐ。
今年は風が弱い分、例年ほどの過酷さはないが、よく冷えた地面温度は例年通りで期待を裏切らなかった。
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日の出とともに
「黙想!」
約2分間、両手を合わせ、各自が今年の抱負を唱える。
「開目!」
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早朝の海岸に裸足。
人間の体は「寒さ」を越すと「痛く」感じることを体感できる。
寒い、寒い、痛い、痛いと弱音を吐く生徒を見かねて、師範が皆を招集。
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「こら~~~!お前たち、このくらいでガタガタ言うな~~!・・・・・・・・・・・・」
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その通り、読んで字のごとし、今日は寒稽古である、寒いのが当たり前、寒い,痛いくらいでガタガタ言ってはいけないのだ。
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師範の檄の後はみんな気持ちを入れ直し、寒稽古開始。
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基本稽古に形稽古。
寒稽古が終わった時には、不思議とあれだけの二日酔いがすっかりとれていた。
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通常ならあれだけの二日酔いから復活するのには丸一日ほどかかるのだが。
寒稽古には神が舞い降りるのだろうか?
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本当か?と疑っている方は、二日酔いの朝に、吉永海岸に行って裸足で寒稽古をしてみてはいかがでしょうか?
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さて、寒稽古の後は、みな急いで靴下と靴を履く。
靴さん、ありがとう!って心から思えるの瞬間である。
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靴に感謝した後はジャンバーを着て、焚火に当たりながらお汁粉を頂き、最後はみんなでニッコリと記念撮影。
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毎年恒例の恵空館道場寒稽古、今日も無事終了した。
初参加の小学生には、いい思い出になったことだろう。