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2011年11月14日 (月)

毎朝、毎晩のボイストレーニング

朝6時家を出た。

向かう先は「岐阜メモリアルセンター」。

日本空手協会公認審判員B級資格の受験である。

B級は、4段以上のC級審判員資格者が受験資格を有する。

B級はなかなか受からないと聞いていたので、当たって砕けろ!精神で受験に臨んだ。

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審判長として、日本空手協会総本部より、主席師範の植木先生がお越しになった。

主席師範とは、日本空手協会のTOPである。

午前中は植木先生の指導による稽古、午後が試験。

午前9時30分より11時30分まで2時間、内容の濃い指導をして頂いた。

植木先生の御指導を目の前で聞きたいという思いで、中央に並び、植木先生の一挙手一投足を観察。

指導も佳境に入った11時頃、私の蹴りを見て、植木先生が私の前で立ち止まった。

な・な・なんと直接、蹴りの指導をしてくれたのだ。

それだけでなく、講習生全員を集めて、私を台に植木主席師範が蹴りの見本を見せてくれた。

「しっかり受けて見て。」

鋭い眼光とは正反対の優しい言葉に、逆に凄みを感じた。

私の腹に植木先生の中段前蹴りが入る。

「今度は、あなたの蹴りをマネしてみるよ。」

簡単に受けられるではないか。

「今度は私の蹴りを行くから、しっかり受けてみて。」

何回受けようとしても、私の腹に植木先生の蹴りが食い込んでくる。

植木先生の制御された蹴りは腹に当たった瞬間に寸止めしてくれているので、蹴りが入る度に心地良い痛みがお腹全体に伝わる。

主席師範の蹴りと思うと、快感!と言ったところだろうか?

別に変態ではないが、またとない機会である。

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超一流の蹴りを目の前で体感することができ、大変勉強になった。

早速、明日からの稽古に生かしたい。

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さて、受験であるが、まずは筆記試験である。

1問5点の20問、100点満点の試験でB級は90点以上が合格らしい。

コソ勉の成果で、おそらく100点だったと思う。

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さて問題の実技試験である。

ここ1ヶ月間、A級審判員資格を持つ、檪村師範、櫻井先生が直接ご指導をしてくれた。

①両者を中立公正に判定するための立ち位置、姿勢

②常に威儀を正し、堂々とした態度を保つこと

③正確かつ迅速にジャッジすること

④規約に則った用語、ジェスチャーを正確に機敏な動作で行うこと

⑤ざわめいた試合会場内でも通る大きく、迫力ある声を出すこと

を教えていただいた。

最初は、肩を動かし単なる大声を出していたが、肩を動かさず、少し低めの落ち着いた声で、また早口過ぎて威厳がないと注意され、毎朝、毎晩、姿勢を正し、威厳ある態度で腹から声を出すボイストレーニングを鏡の前で何回も何回も行って来た。

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おかげで、自分でも納得のいく発声が出るようになった。

また姿勢も診療中から胸を張る事を心がけてきた。

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いよいと実践である。

発声は自分でも良かったと思うが、

不覚にも、試験後、用語とジャッジの仕方で2ヵ所の指摘を受けてしまった。

しまった!

これは不合格だ!

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約1時間後、総本部指導員の大熊先生より合格発表。

「丸山誠二、審判資格B級、合格!」

自分でもびっくり!

小さく拳を握り、ごくごく小さくガッツポーズ。

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後で聞いた話では、約40人の受験生の中で声が一番でかかったので救われたそうだ。

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毎朝、毎晩のボイストレーニングが功を奏したようだ。

何はともあれ良かった!良かった!

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帰りは高速で約4時間かかったが、合格したので、4時間の運転も苦にならなかった。

檪村師範、櫻井先生に心から感謝いたします。

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