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2010年11月26日 (金)

院内勉強会

第四金曜日は院内勉強会の日。

今日は技工師の杉山禎宣さんが、マウスガードとナイトガードについてプレゼンしてくれた。

マウスガードとは主に空手やボクシングなどのコンタクトスポーツ時に、歯や顎だけでなく頚椎も守ってくれる大事な物である。

マウスガード一つとっても丸山歯科医院では競技内容に合わせ5種類を用意している。

噛み合わせの厚み、前歯の厚み、材質など、競技内容を考えて一人一人フルオーダーで作製している。

各種類は何が違うのか?、それはどうしてなのか?、厚み、材質などもっと良い方法はないのか?

今回は「考える技工」をテーマにしてもらった。

 さて、丸山歯科医院ではHPにもあるようにマウスガードはシングルレイヤー(1枚)とダブルレイヤー(2枚)そしてトリプルレイヤー(3枚)の3種類があるが、どの程度、衝撃吸収力が違うのかを検証すべく実験があった。

今回、杉山さんが考えたのは生卵にシングルレイヤーとダブルレイヤーを被せ、何センチの高さからフライパンに落下させたら生卵の殻が割れるかを調べる実験だ。

生卵そのままの場合、2.5センチからの落下で割れた。

シングルレイヤーは5センチで割れ、ダブルレイヤーは9センチで割れた。

生卵の実験から、シングルレイヤーの装着は無装着より2倍、ダブルレイヤーは3.8倍の効果があることが判明した。

わかりやすく面白い実験であった。

 ちなみに私は空手の稽古用にダブルレイヤー3つ、トリプルレイヤー1つの計4つを持ち、稽古内容や気分に合わせ、使い分けている。

 つい最近は競輪選手、トライアスロンの選手からの作製依頼があった。

このタイプの競技は呼吸が苦しくならないように、前を開け奥歯だけに力がかかる「フロントフリータイプ」がお勧めである。

 今後は我々スタッフ全員が、どんな基本的な医療行為に対しても「考える歯科医療」を実践し、より良い医療を提供していきたい。

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