声なき声を聴く
今日の私の自由時間は、午後3時から。
ルパンの世話係である。
かみさんの組の女性部新年会からの帰宅予定時間が午後3時だからだ。
午後3時からは、ルパンの世話係をかみさんに任せて、晴れて私は自由の身。
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かみさんが帰って来たら、自転車に乗り、午後6時~8時は島田のローズアリーナのプールでスイムの個別レッスンを受ける予定である。
それまでは、家で修行である。
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さて、今日の修行内容は、院長の基調講演のスライド作り。
朝から、院長室に籠り、プレゼン作りに精を出した。
ブラインドの隙間から外を見ると、晴天ではないか。
運動して~~~!
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遊びは仕事をしてから・・・・・・・・・・である。
3時までの辛抱だ。
ガマン、ガマン。
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すると、普段は気にもしなかった院長室の片隅にある観葉植物に目が行った。
暖房に下に置かれっ放しである。
私は、仕事を頑張れば遊べる(運動できる)が、観葉植物はどんなに我慢しても自分ではどうにもならない。
考えて見れば、何も悪い事をしていないのに拷問である。
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近くに行って観葉植物に優しく触れると、声が聴こえた。
「外に行きたいよ~~。」
実際に私の耳に聞こえた訳では無いが、私の心にはそう聴こえた。
きっと、外の空気も吸いたいだろう。
外に出してやり、水を一杯あげて・・・・・
部屋にいる時に比べ、輝いて見えた。
きっと、喜んでいるのだろう。
植物も生き物なのだ。
しゃべることは出来無いが、意志、感情はきっとあるのだろう。
「外の空気は美味し~~な~~、窓越しではなく外で浴びる日光は気持ちい~~~」
観葉植物の声なき声が、私の心に確かに聴こえた。
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患者さん同様、心の声を心で聴いてあげなければ一人前とは言えない・・・・・。