私がヒーロー????
私がヒーローになった。
いや、ヒーローになったらしい。
いや、いや、ヒーローだったらしい。
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以前も書いたが、ほぼ毎朝、かみさんからお決まりのフレーズがある。
「ね~~ね~~、私の夢の話聞きたくない?」
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「聞きたくない」と言えば、角が立つし・・・・・・・・・
「聞きた~~~い」と言えば、嘘になるし・・・・・・・・・・
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大人の私は玉虫色の態度、
つまり、少し間を置いて、意識して低めのテンションで、
「聞きたい」と答える。
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経験則で、「聞きたくない」と答えると、
「ほんとに聞きたくない、凄い面白いんだけど・・・・」
「本当に・・・」と、私が「聞きたい」と答えるまで、決して引くことをしないので、多少は学習能力のある私は、朝のゴールデンタイムが無駄にならない様に、最初から「聞きたい」と答えるようにしている。
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しかし、今朝のかみさんのテンションはいつもと違っていたので、どんな夢か興味があった。
かみさんの夢は、だいたいかなり現実離れしている壮大な内容が多く、夢とは言え、自分が主人公の映画を見ている様で、羨ましい。
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さて、先月、かみさんから、どうしても欲しい物があると相談を受けた。金額が高い物と普通の物の2種類があり、どっちにしようか迷っている様だ。本人は当然高額商品が欲しい訳だが、金額がかなり違うので、悩むのも無理はない。
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さて、さて、今日のかみさんの夢の話・・・・。
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かみさんが、その商品を買いにショップに行った所から始まる。
その店でも、店員にどちらにしようか迷っている話をしている時、事件が起こった。
強盗が入って来たのだ。
店員とお客さんが、あたふたしていると・・・・・・
そこにヒーロー、いやこの時はまだヒーローではない私が現れた。
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私が、強盗に近づき、
「なんしよんか?お前も、本当は、こげな事したくなかったやろ。」
と優しい口調の北九州弁で一瞬なだめて、強盗を落ち着かせたと思ったら、次の瞬間、
「アホか、やったらいかんこた、やったらいかんやろが~。」
と大声を出しながら、相手を空手の投げ技で派手に倒して、そのまま到着したパトカーに投げ入れた。
(私は18~26歳までの8年間、北九州市に居たので、今でも時々、北九州弁が出る。)
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かっこい~~~!と思ったかみさんは、これは、ブログネタになると思い、カメラ、カメラ、携帯、携帯・・・とバッグの中を探したが、見つからなかったので残念ながら勇姿は撮れなかったらしい。
夢とは言え、ブログネタと思うあたりは、冷静なかみさんである。
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そのヒーローの勇姿に、お店の店員が感動し、
「丸山さんのご主人さんですか、本当に、ありがとうございました。感謝の気持ちを込めて、高額の商品の料金は要りません。」と無料でくれたらしい。
めっちゃ幸せな気分になった様だ。
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しかし、夢である。
「夢だったか~~、く~~~!・・・・・・だよね~~~~。」と悔しさ一杯の表情で今朝の夢話は終わった。
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身に覚えのない話だが、悪い気はしなかった。
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だって、この私がヒーローなんだから。