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2015年4月24日 (金)

丸山歯科医院、花の金曜日

金曜日は、ある意味、花金、花の金曜日である。

昼休みは、院内勉強会のスライドチェック。

来月は、技工士の杉山禎宣さん。

杉山さんは、開業して9ヵ月後に丸山歯科医院の来てくれたので、今年で19年目の丸山歯科医院一のベテランである。

さて、今日は、診療が定刻の午後6時30分に終了したため、6時40分からエビデンス勉強会を始めることが出来た。

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今日の解説者は、戸塚悠先生。

二次カリエスの発生頻度に関する論文であった。

二次カリエスとは、治療した詰め物、被せ物が再び虫歯になることである。

どんな材質が虫歯になりやすく、どんな材質が虫歯になりにくいか、の論文である。

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エビデンス勉強会の後は、隔週金曜日に行っているドクター勉強会。

今日の解説者は副院長(かみさん)。

今日の内容は、有病者に外科治療を施す際の抗生物質の投与に関する投稿論文。

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日本とアメリカでは、投与方法(投与する時間、投与量、投与抗生物質・・・・・)が異なる。

日本は、健康保険の関係で、投与量、投与内容などに制限があるのに対し、アメリカは制限がなく、また訴訟大国であるので、日本に比べ投薬の考えがシビアであり、投与する時は必要十分量ガッツリと投与するという考えである。

日本では、1回1錠が基本であるが、アメリカでは場合によっては1回に8錠も投与するのだ。

当然、ちゃんとしたエビデンス(理由)がある訳ではあるが、日本では、この量は保険では認められていない。

それぞれのお国事情もあり、いろいろな考えがあるので、何が正しいかは分からないが、理想と現実の壁を感じずにはいられない。

しかし、日本でも大学病院や総合大学では、アメリカの考えを支持し、実践し始めている医療機関が増加傾向にあるようだ。

丸山歯科医院医局員3人の無い頭をフル回転させ、議論に議論を重ね、丸山歯科医院での方針を立てることにした。

〝患者さんの利益の追求” このスタンスは今も昔もこれからも崩さずに行きたい。