シビれたぜ
キラー・カーンと聞いて、誰か分かる人は少なくなって来たかも知れない。
プロレスに夢中になっていた高校生の頃、新日本プロレスで“悪役レスラー”としてリングで大暴れした日本人プロレスラーである。
「人間山脈」アンドレ・ザ・ジャイアントの足を折って一躍、有名になった巨漢のヒール役レスラーだ。
195センチと日本人離れした体格から繰り出す必殺技「モンゴリアン・チョップ」は、真似して良くやったもんだ。
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現在は、大衆居酒屋「カンちゃん」を経営し、第二の人生を送っているらしい。
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さて、さて、高校時代同じくプロレスに共に熱中した友人がいる。
Iさん、HさんとHさん。
4人で清水の鈴与体育館でプロレス観戦したことを今でも鮮明に覚えている。
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今、思うと私を含め、当時のプロレス熱は異常であった。
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そんなIから、昨晩、写真が添付されたメールが届いた。
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見ると、キラー・カーンとツーショット写真ではないか。
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普段はクールなIではあるが、興奮と嬉しさが勝ってしまい、高校生の頃のピュアな輝いた瞳をしていた。
さすがのポーカーフェイスで、もうすぐ50歳になるIも、キラー・カーンの前では、子供に戻ってしまった様だ。
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写真に添えられた言葉は一言「シビれたぜ」。
男と男の会話に、余分な言葉は要らない。
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「い~な~、行きて~!」
社交辞令抜きのピュアな気持ちの返信をした。
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久しぶりに高校生の頃の感覚を味わった。
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俺の心も、シビれたぜ。