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2015年3月19日 (木)

恵空館道場、昇級審査

恵空館道場では、3か月に一度、昇級審査を行っている。

今日は、檪村惠之助師範、浅井指導員と私の3人で、厳正な審査を行った。

審査項目は「基本」 「形」 「組手」 の3種類。

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非常にバランスのとれた3種目だと思っている。

組手だけが上手くても合格は出来ないのだ。

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基本を重んずる日本空手協会空手の本質を理解する必要がある。

「組手」の一種目であれば、極端な話、腕力があり、体がでかく、度胸がある人間でも合格できるが、「基本」と「形」があるので、そういう訳にはいかない。

地道な努力がないと合格できない仕組みになっているのだ。

この「努力」こそ、日本空手協会の求めているものなのではないだろうか。

日本空手協会の教本の1ページ目の最初に、以下の文が記載されている。

「空手道とは、勝敗を究極の目的とするものではなく、有形無形の試練を乗り越え、厳しい練磨の中から人格形成を図る伝統武道である。」

審査前に審査を受ける生徒に一言

「下手でもい~、兎に角、全力でやれ!終わったらぶっ倒れるくらいにやってみろ!」

まずは「基本」

P1000332 

審査後に一人一人に、細かく分かりやすい指導を心掛けた。

P1000345

次は「形」

P1000410

最後は「組手」

P1000426P1000446

P1000442

昇級審査は、基本、父兄観覧である。

親も見ているので、子供にしてみれば、一生懸命やっているのだろう。

しかし、私からすると、まだまだ足りない。

子供に、全力の意味を伝えるのは本当に難しい。

生徒のやる気スイッチをONにするのは、本当に難しい。

審査終了後、生徒相手に、檄を飛ばした。

「お前ら、真剣味が足りないぞ。死ぬ気でやって見ろ!」

実は、生徒の審査は、すなわち指導者の審査を意味するのだ。

真剣味が足りないのは、私たち指導員の熱意が足りないのかも知れない。

生徒相手に飛ばす檄は、自分自身に対する檄なのだ。

人の心を動かす・・・・・・・

人生最大の難題である。