お恥ずかしい限りの話
火曜日は午後8時15分~9時まで、チャレンジスイム1500に通っている。
このチャレンジスイム1500があるお蔭で、火曜日が引き締まり、1週間の曜日感覚が育まれ、1週間が引き締まる。
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もう2年近く通っているものの、思った程上達しない。
先日、空手の県チャンピョンから、練習時間に制限がある一般社会人にとって、効率を徹底的に追求した練習を行うべきだという貴重なお話を聞くことができた。
具体的には、ビデオ撮影とコーチの必要性であった。
意味のない練習は、まさしくしても何の意味もない、時間の無駄使いだと言っていた。
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そこで、最も苦手なスイムのコーチを戸田インストラクターに9時15分~10時まで45分間の個人レッスンをお願いした。
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いろいろと丁寧に教えて頂いたが、途中でクスクスっと笑いそうになってしまった。
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それは、普段、私が空手の道場で、小・中学生の生徒相手に注意している内容と同じことを指導されている自分を客観視してしまったからだ。
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①軸を意識して、軸をブラさずに回転運動させること。
コマも軸がぶれると回らないが、軸がブレないから綺麗に回るんだと説明してくれた。
空手の突き、蹴りも全く同じである。
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②前に出す手ばかりに意識がいってしまい、後ろに引く手の意識が希薄になりすぎているので、逆に後ろに引く手に意識をもった方が良い。
空手も全く同じ。
突きを突く時も、突き手より引手に意識をもたなければいけない。
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③常に力が入っていると筋肉の収縮にブレーキがかかってしまい、伸びがなくなってしまう。
空手も全く同じ。
空手の三大要素は、体の伸縮、力の強弱、技の緩急と言われている。
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④ゆっくりできなければ、早くやってもできないから、慌てずまず、ゆっくりと確実にフォーム固めからする必要がある。
空手も同じ。
形を例にとると、最終的には1秒程度の高速で行う一挙動の技も、まずは敢えて10秒ほどかけ、足の指先から頭のテッペン、手の指先まで全てに意識をして全てが完璧なフォームになるまで反復練習し、それができるようになってから10秒を8秒、5秒、3秒と徐々にスピードを上げて行く作業を繰り返していく。
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先日も「ゆっくりが出来ない奴が、早くやってど~~すっか。まずはゆっくりとコースを確かめながらやれ!」と怒鳴ったばかりだったではないか。
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どのスポーツも基本が大事であることは言うまでもないが、その基本の大切さを普段、大声で怒鳴りながら生徒に、それも何十年と言い続けてきた当の本人が実践できていなかったことに、恥ずかしくなり、それが滑稽に思えてきたのだ。
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基本動作は大事であるが、面白味がなく達成感が少ない。
それに比べ自己流でも、ある程度力を入れた練習の方が、筋肉疲労による達成感が得られることから、無駄な練習とうすうす分かっていても、そちらに走ってしまいがちである。
三流、四流選手が陥りやすい罠である。
計画性、戦略がない大馬鹿者の練習内容である。
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そ~~言えば、
反省。
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仕事でも、スポーツでも、基本の原則を忘れてはいけない。
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基本に戻る。
まずは基本。
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そ~~言えば、空手の生徒だけじゃなく、丸山塾の塾生にも、基本の原則を常に説いていた事に気付いた。
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お恥ずかしい限りである。