和の心
毎日、多くの患者さんにお越しいただき、診療させてもらっている。
患者さんと一口に言っても、いろいろな方がいる。
症状や治療内容も然ることながら、患者さんの性格、生活背景も様々である。
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来院時間一つとっても多種多様である。
だいたい5~10分前に来院される方が多いだろうか。
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しかし、毎回予約時間ギリギリに来院される方も居れば、
忙しいのだろうか、毎回10分ほど遅刻して来られる方も居る。
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逆に、毎回30分前に来院される方も居れば、
1時間程、早く来院される方も居る。
中には、時間が空いたからと言う理由で、予約時間まで2時間以上もあるのに来院される方も居る。
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当然、生身の人間相手の治療であるので、こちらとて、時間通りに治療が進むわけではない。
麻酔が効きにくく時間が掛かってしまう、器械の故障により代替器の用意で時間が掛かってしまう、交通外傷などの急患の来院により時間が押してしまう場合・・・・・・・など、イレギュラーは日常茶飯事である。
そんな訳で、患者さんに折角、時間通りに来院していただいても、こちらの都合で治療開始が遅れる場合もある。
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先日、TVをつけると、日本の新幹線の話題が出ていた。
外国人がビックリするのは、日本のダイヤの正確性だそうだ。
11時21分着、11時24分発というダイヤを見て、何それ?と思うそうだ。
外国人の頭では、10分くらいは許容範囲であり、アバウトに11時20分とか30分という感覚だそうだ。
日本の新幹線は、あれだけ長距離を移動するにも拘らず、発着時間の誤差は1分以内だそうだ。
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確かに・・・日本は正確である。
私も、藤枝駅からJRを利用する時も、仮に8時23分発なら、8時22分に駅前に着けば、走って切符を買っていける!と考える。
しかし、アバウトに22分に発車されたら、たまったもんじゃない。
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さて、さて、新幹線の話に戻るが・・・・・・・・・・
外国人が一番ビックリするのが、日本のダイヤの正確性ではないようだ。
11時24分発の新幹線。
11時24分ピッタリに発車した新幹線の場内アナウンス。
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「大変お待たせいたしました。・・・・・・・・」
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時間通りに発車しようが、5分前に来たお客さんには、5分お待たせしてしまったという、
和の心であろう。
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