何とも甘い親父の話
"便りのないのはよい便り”
という言葉があるが、やはり、社会生活の基本は、”ホウ・レン・ソウ” ではなかろうか。
来年の再戦に向け、新たな生活を始めた二人の息子も、何とか慣れて来た様で、少しホッとしている所である。
旅立つ前に、息子と、たった一つだけ約束事をした。
週に一回だけでいいから、電話かメールをよこせ!と・・・・・・・・。
面倒臭ければ、空メールでも良いから・・・・・・と。
それくらいできるだろ。
メールか電話が来たら、元気でやってるなと、安心するから、絶対よこせと約束した。
親は毎日、元気でやってるかな~~と心配しているのだから、週に一回くらいはお前も親の事を考えろ、っちゅう話だ。
約束なので、違反者には、それなりのペナルティーを科す約束もした。
一週間電話もメールもなくば、即座に仕送りを中止する、いや全額没収するという約束だ。
さて、最近は便利なカードがある。
息子は息子で、24時間いつでも全国のコンビニで手数料なしで引き落とすことができる。
口座を管理している親の私は私で、ネットから24時間いつでも即座に息子の口座に金額を振り込んだり、息子の口座にある全額を瞬時に私の口座に移すことができるのだ。
さて、先週の話。
1週間の期限である日曜日の日付変更線の夜12時。
次男から、何の連絡も無かった。
翌日、自分で気づいたのか、かみさんからの伝言で気づいたのか、メールをよこした。
タイムオーバーである。
当然、怒り&恫喝の返信メールを送り、即座に全額没収。
月5,000円の食費・飲料水代金である。
ま~~、全寮制のため三食付き、ただし土・日のみ昼飯がないようだが、朝飯、晩飯はお替り自由だそうなので、最悪、朝飯を腹一杯食べておけばよい。
ど~~ってことない。
とは、言うものの・・・・・・心配する、かみさん。
でも約束は約束。
社会人になって、こんなヘマやらかしたら、それこそ、取り返しのつかないことにもなりかねない。
しかし、今回は一回目なので、イェローカードにしてやった。
もう二度としないという謝罪文を信じ、メールもしくは電話の確認をしたら、大まけで1週間後の月曜日に、没収金を再び戻してあげる旨を告げた。
次男からは土曜日の晩に、長男からは日曜日午前中に、メールが来た。
・・・・という訳で、全額没収した、次男の口座に、今朝一番で、没収金額を戻してあげたという何とも優しい、いや何とも甘い親父の話であった。