慢心からの、どないやねん
今朝は寝坊してしまい朝ランができず、昼休みも友人からの電話があったりで昼ランもできず、ようやく夜9時20分、自由時間が来た。
夜ランである。
いつものコース。
港湾道路を上り、ネスレ前までの往復10キロ。
1キロ8分ペースの筋肉ほぐしのゆっくりジョグ。
このコースは、今までに一番多く走っている定番中に定番のコース。
距離、道の傾斜、障害物から段差まで、かなり細かい情報まで頭に入っている。
それだけに、暗い夜道でも、道を気にせず、下を見なくても走る自信のあるコースである。
そんな訳で、夜ランはこのコースを走ることが多い。
さて、ゆっくりジョグの時は、テーマを決めて走ることにしている。
今日のテーマは、明後日に控えた院長所信表明演説&院長基調講演の内容の再考である。
25分ずつ計50分の講演を予定している。
5キロでUターンし、港湾道路に出て600メートル程来た所だった。
側溝の蓋の上を、心地良く走っていた。
暫く行くと、側溝の蓋が所々無い場所があるので、そろそろ側溝の蓋の上から道側にコース変更しなければならない所だ。
頭の中は、所信表明演説の内容を再考していた。
そんな時、前方から大きなトラックが向かって来た。
そこそこのスピードである。
反射光のタスキをしているので、大概の車は200メートル程前から減速し、中央側に膨らんで走行してくれるのだが、このトラックは減速の度合いが少なくコース変更もする気配がない。
トラックのライトが目に入った。
眩しい!
危険を感じ、反射的に体が右側に寄った。
更に眩しくなって来た。
次の瞬間、目線が猫になった。
何が起きたのか分からなかった。
時間差で、両足に痛みが走った。
次の瞬間、私の左側を、そのトラックが通り過ぎた。
知り尽くしていた筈のこのコース、想定外の事態に対応出来なかった。
緊急時対応がなってなかった。
慢心があった。
猫の視線のまま、動けない。
体半分が側溝にはまっている状態で、私の左側を車が数台通過した。
バラエティ番組の芸人ならば、オイシイ見せ場となるだろうが、誰も見ていない暗い夜道。
どないやねん。
自宅まで、4.4キロ。
足を引きずりながら、ゆっくり前進。
1キロ程歩いたら、痛みが引いて来たので、1キロ9分のスピードで走り出したが、左の太ももが結構痛い。
踏み出す度に、ズキッとする。
そのまま、ゆっくり帰宅。
ズボンを脱ぐと、右足から出血があったが、右側は別に痛くはない。
外見が何ともない、左の太ももは触るだけで、痛い。
今週日曜日の藤枝駅伝までには治るか心配である。
絶対大丈夫、目をつぶってでも・・・・・くらい知り尽くしている自信があったコースだけに実にショックであった。
世の中、何があるか分からない。
まさか!があることを、身をもって体験できた。
神様、大変勉強になりました。