医局長 戸塚悠先生 契約更改
歯科医師は、職務上、拘束時間が不規則である。
特に丸山歯科医院では、時には我儘な院長の趣味に付き合ったりと大変であろう。
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そんな訳で、会計事務所と相談し、歯科医師だけは年俸制にすることになった。
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今晩、診療後に、池田会計事務所の小倉さんにお越し頂き、例年通り、院長室で契約更改を行った。
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まずは、小倉さんより、今年の医療法人社団すずかけの木の経営状況を、多くの資料を提示していただきながら詳しく解説してもらった。
ユー(戸塚先生)は経営者ではないが、歯科医師として必要な知識が年に一度であるが注入できる大事な時間である。
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私は毎月この様な時間を味わっているが・・・・・。
歯科医師は、診療内容や治療結果に関しては非常に興味があり、日頃から目を光らせているが、経営的な数字に関してはほとんど着目することがないので、何とも落ち着かない時間である。
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私とユーの2人に言われた言葉の要約・・・・・・
「医療関係者は、他業種と比べ、収益に無頓着な方が多い様に思われます。しかし、利益を出さないと、設備投資も出来ないし、長期的に見ると患者さんに対し良い診療ができなくなるので、経営的観念もしっかり持って下さい。」
2人同時に「はい、わかりました。」
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説明後に、来期の年俸金額の提示とその根拠が、小倉さんからユーに詳しく伝えられる。
金額・内容にユーも納得してくれ、即、署名・捺印してくれた。
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来年の3月でユーが丸山歯科医院に来て3年が経過する。
3年前に丸山歯科医院の就職する際、ユーにこう伝えた。
「一緒に仕事をしていると、いろいろと言いたいことも出て来ると思う。私も勤務医時代があったから、その辺は良く分かっているつもりだ。しかし、石の上にも3年。1,000日修行だと思って、3年間は何も言わずに俺を信じて俺について来い!3年経ったら、ユーの意見も聞いてやるから。」
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その1,000日修行も無事終了しそうである。
その約束通り、この3年間は、何も言わずに私を信じてただただついて来てくれた。
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しかし、その約束期間も終わる。
3年経ったら、ユーの意見も聞いてやるから。
何を言われるか少々不安であるが・・・・・・・・・・約束だから多少は聞く覚悟はしている。
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さて、数字攻撃の後は、夢のある話を少々、私から伝えた。
私の頭の中に抱いている数年後の丸山歯科医院の夢の姿の話しである。
契約更改後は、硬い話から柔らかい話に変わり、笑顔が戻る3人。
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やはり、現実の話より夢の話の方が楽しいね。
ユー(戸塚先生)は、私に似て?非常に真面目で、勉強熱心で、人間的に信頼できる人間である。
来年のこの時期も、また笑顔で迎えられる様にしたいものである。