田舎者ルパン、街中で散歩
散歩と言えば、自宅周辺。
自宅から一本道を入れば田園地帯。
この地域は市街化調整区域である。
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土の香り、草木の香り、爽やかな風の香り、散歩中はほとんど人とは会わず、自然の中を私とルパンの独占状態である。
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さて、そんなルパンと昨日は静岡市の街中に行くことになった。
かみさんと買い物である。
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ルパンの様子が変である。
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あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロ。
お上りさん状態。
人・人・人にビビり気味。
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田舎者が東京駅を降りてビックリする状態に似ている。
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恐る恐る道の隅を、ゆっくりウォーク。
いつもの様に、クンクンする仕草は全くない。
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ルパンの脳から警戒信号が発令されているようだ。
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人が来ると、すぐさまヘッピリ腰で遠ざかる。
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警戒し過ぎて疲れてしまったのか、交差点での信号待ちでは、腰を下ろしてしまう始末。
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前方から男性の集団がやって来た。
びびりまくっている様子が、ひしひしと伝わって来る。
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こんな光景、こんな状況は、相川では経験がないのだ。
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ルパンにとって謎の怖い男性集団と、すれ違う寸前である。
ルパンが動いた。
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猛ダッシュ！
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こんな所で短距離ダッシュのトレーニングをするとは・・・・・・・・・・。
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